衰退期なのは百も承知! それでも大好き!! 現行国産「エンジン」ランキング

■ターボ(※スーパーチャージャー含む)編

●松田秀士のターボベスト5

1. 日産 VR38DETT
2. ホンダ JNC
3. スズキ K14C
4. マツダ PY-VPTS
5. トヨタ B58

日産VR38DETT
日産VR38DETT

 1位はGT-Rに搭載されるエンジンで、そのニスモ専用チューンは600psを発生する。筆者自身JARIのコースで300km/hオーバーを記録したが、超高速での空気の壁を切り刻むように突進させるそのパワーはスゴイ! のひと言。

 2位はNSX搭載の、V6、3.5Lツインターボで、507psを発生する。このエンジンのレスポンスはとても鋭く、9速DCTのクロスしたギヤによって次々にシフトアップしてゆく加速感は異次元だ。3位はスイスポの1.4Lターボ。価格を考えればこのエンジンの仕上がりはスバラシイ。4位はCX-5に搭載される2.5Lターボでレスポンスに驚く。5位はスープラ搭載の3L、直6ターボだ。

●歴代No.1はトヨタ2JZ-GTE(2代目スープラ)!

 歴代はA80スープラに搭載された3L、直6ツインターボ。スペック上は自主規制で280psだが実力は“超”が付く。

●片岡英明のターボベスト5

1. 日産 VR38DETT
2. トヨタ G16E-GTS
3. ホンダ K20C
4. ホンダ JNC
5. スバル CB18

 登場から14年になるが、今なお進化を続け、パフォーマンスだけでなく精度の点においても一級だと感じさせるのが、GT-Rに搭載されているVR38DETT、V型6気筒ツインターボだ。快音を響かせながら高回転まで一気に回る。エンジンが放つオーラはハンパじゃない。

 3気筒だから音はショボイが、刺激的な加速を見せ、ワクワクさせるのがGRヤリスのG16E-GTSだ。シビックのタイプRが積むK20C型ターボも痛快である。NSXのJNC型V6ツインターボも異次元の加速フィールだ。レヴォーグに搭載のCB18もフィーリングよし。

シビックタイプRなどに搭載されていたホンダのK20C型は、3位に選出された。痛快な加速を味わえる名機だ
シビックタイプRなどに搭載されていたホンダのK20C型は、3位に選出された。痛快な加速を味わえる名機だ

●歴代No.1は日産RB26DETT(R32 GT-R)!

 卓越したパフォーマンスに加え、回した時の音色もいいなど、気持ちよさが際立っているのが、スカイラインR-32GT-Rに積まれていたRB26DETT型直6ツインターボ。対話できる、エンジンだ。

●斎藤 聡のターボベスト5

1. 日産 VR38DETT
2. ホンダ JNC
3. トヨタ B58
4. トヨタ G16E-GTS
5. 日産 VR30DDTT

 1位はその圧倒的なパワーと異次元の速さを見せるGT-R NISMOのVR38DETT型。600ps/55.5kgmによる言葉を失う豪快な加速は世界屈指。

 2位はNSXのJNC型エンジンとハイブリッドシステム。エンジン単体で507ps/56.1kgm、システム出力581ps/56.1kgmの迫力。それでいてフレンドリーで巧みな味付けも魅力。3位はスープラRZのB58型。以下、4位=GRヤリス、5位=スカイライン400Rに搭載される。

●歴代No.1は日産RB26DETT(R32 GT-R)!

 歴代1位は、作りだされた背景とレースの実績を合わせて、R32GT-RのRB26DETTを推す。

歴代No.1には日産RB26DETTが推された。R32 GT-Rに搭載されたエンジンで、前出の片岡氏も同エンジンを選出!
歴代No.1には日産RB26DETTが推された。R32 GT-Rに搭載されたエンジンで、前出の片岡氏も同エンジンを選出!

次ページは : ■4気筒(直列&水平対向)編

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