■4気筒(直列&水平対向)編
●松田秀士の4気筒(直列&水平対向)ベスト5
1. スバル FB20
2. マツダ P5-VPS
3. ホンダ L15Z
4. トヨタ/スバル FA24
5. 日産 MR20DD
NAエンジンに特化して選出。1位はフォレスター/インプレッサに搭載される水平対向のFB20。低速から高速までフラットにトルクがある。ノイジーではない振動感に心地よさがあり、バランサーシャフトを必要としない水平対向ゆえのフリクションのない回転フィールが魅力。2位はマツダ2のP5-VPS。1.5Lで圧縮比14.0。1.5Lとは思えない躍動感。
3位はヴェゼルに搭載されるe:HEVではない1.5LのL15Z。パワーフィールも全域フラットで、なによりも燃費がよくコスパ抜群。ちなみに、5位はセレナのMR20DD。
●歴代No.1はホンダF20C(S2000)!
S2000に搭載された2L、直4。250psを8300rpmで発生。6000rpmを境に9000rpmを飛び越える勢いの高回転型。記憶に残るエンジンだ。
●片岡英明の4気筒(直列&水平対向)ベスト5
1. トヨタ M20A-FKS
2. スバル FA24
3. ホンダ L15Z
4. マツダ P5-VP
5. スズキ K12C
RAV4などに搭載しているトヨタのM20A-FKS型エンジンは、群を抜く熱効率を誇り、フレキシブルで扱いやすい。また、経済性に関しても2Lエンジンとしては高いレベルにある。最新のBRZとGR86に搭載されたFA24型水平対向4気筒エンジンは高回転まで気持ちよく回り、滑らかさも文句なし。音色もスポーティだ。
ヴェゼルなどに積まれているL15Z型エンジンはe:HEVの陰に隠れているが、実力は高い。軽快に回り、街中から山岳路まで余裕でこなす。ロードスターなどに搭載されているマツダのP5-VP型と、スイフトなどに搭載のスズキのK12C型エンジンも、パワーと燃費の妥協点が高く、活気もある。
●歴代No.1はホンダB16B(初代シビックタイプR)!
歴代の最高峰は、初代シビックタイプRに積まれたB16B型DOHC・VTECだ。その気になれば8400回転まで使い切ることができ、エンジン音も刺激的だった。
●斎藤 聡の4気筒(直列&水平対向)ベスト5
1. マツダ HF-VPH
2. スバル CB18
3. トヨタ A25A-FXS
4. ホンダ LFB-H3
5. スズキ K12C
カーボンニュートラルに向けメーカーの努力が表れているのが4気筒カテゴリー。このベスト5はすべて熱効率40%超、最先端のエンジンだ。
1位はマツダ3のSKYACTIV-XのHF-VPH。ハイブリッドではなく、火花点火制御圧縮着火という燃焼技術で超希薄燃焼を実現した。2位のレヴォーグのCB18もターボエンジンで熱効率40%超は見事。以下、カムリ、アコード、スイフトに搭載されるエンジンが3~5位だ。
●歴代No.1はホンダF20C(S2000)!
歴代1位は古き良きスポーツエンジン。S2000のF20C型のVTECエンジン。可変バルブリフト機構を備えレブリミット9000回転!
■3気筒(コンパクトカー系)編
●松田秀士の3気筒(コンパクトカー系)ベスト3
1. トヨタ M15A-FKS(notハイブリッド)
2. 日産 HR12DE
3. 三菱 3A92MIVEC
ヤリスに搭載される1.5L、3気筒が低回転から高回転までスムーズで振動も少ない。アクセル操作に対する反応もしっかりと感じられるコントロール性がある。2位はe-POWERの発電エンジンなので直接駆動はしないが、振動感の少なさと燃費のよさで選出。実際、3位ミラージュとは僅差だ。
●歴代No.1はトヨタG16E-GTS(GRヤリス)!
どうしてもターボ搭載車を! GRヤリスに搭載されるターボ3気筒は別格だね。もうレーシングエンジンの領域。
●片岡英明の3気筒(コンパクトカー系)ベスト3
1. トヨタ M15A-FKS
2. 日産 HR12DE
3. 三菱 3A92 MIVEC
ヤリス搭載のM15A-FKS型は直噴にバランサーシャフトを組み合わせ、滑らかに回る。また、低回転から豊かなトルクを発生し、高回転の伸びも鋭い。ノート搭載のHR12DE型はモーターとの組み合わせが振動を上手に隠し、軽やかなパワーフィールだ。
ミラージュに積まれる、三菱の3A92型はパワー感と燃費の妥協点が高い。
●歴代No.1はトヨタG16E-GTS(GRヤリス)!
直噴ターボだが、G16E-GTS型直列3気筒は驚くほどパワフルで、ターボの応答レスポンスも鋭い。パワーみなぎる走りに感激する。
●斎藤 聡の3気筒(コンパクトカー系)ベスト3
1. トヨタ M15A-FKS
2. 日産 HR12DDR
3. 三菱 3A92 MIVEC
ヤリス搭載の1.5L、M15A-FKS型が1位。120馬力もある。3気筒の独特の振動がエンジンに存在感を与えている。2位はまだ在庫販売している先代ノートのガソリンモデルのHR12DDR型を推したい。圧縮比を12.0に高め98馬力を発揮。ピリッとHOTなエンジンだ。3位はミラージュの3A92型。1.2L、79馬力を発生。
●歴代No.1はダイハツCB(シャレード)!
歴代1位級として、強烈に記憶に残っているのが初代シャレードのGT-XXに搭載のCB型。グロスながら1Lで105馬力を発揮。810kgのボディッをスポーティに走らせるには充分だった。
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