■行動範囲の常識を変える「Surf-Out」
続いて、ピックアップトラックのサーフアウト。2シーターでキャブ(荷台)部分も長く、未来的なピックアップのデザインがカッコいい。荷台の部分にキャノピーを装着することでSUVクーペにもなる。
進化したe-4ORCEを搭載した四駆のピックアップトラックで、砂の上でも舗装路でも行きたいところへいつでも行けるオフロード性能を備え、キャンプ場など目的地に到着した後で使うために、搭載されているバッテリーを電力源にすることもできるという。
■移動空間の常識を超える「Hung-Out」
最後の1台はSUVのEVコンセプト。リリースによれば、広大で低いフラットなフロアによってクルマの室内空間の常識を超え、自宅と仕事場にプラスして「第3 の空間」を提供するマルチ・スポーツ・ユーティリティー・ビークルと謳っている。
走行性能に関しては、ProPILOTを採用、クルマの振動や揺れを抑えることで、移動中も快適に集中して作業ができるという。
また目的地に到着後は、映画館にあるようなシートで家族や友人と映画鑑賞ができるような室内空間に仕立てられている。
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メルセデスベンツ(EQ)やBMW(i)、VW(ID.)など欧州メーカーはこぞって、EVブランドを創設し、セダン、ハッチバック、SUVとEVを揃えつつあるが、日本車メーカーのEVラインナップを見ると車種数では圧倒的に少ないといわざるを得ない。
そんななかEVの先駆者として日本のEVを引っ張ってきた日産が、今回アンビション2030とともに、リーフ、アリア、軽EV(日産&三菱)に続いて、将来的なEVの具体的なEVコンセプト4台を発表したことは評価すべきではないだろうか。
いよいよ2030年に向けて、夢の電池“全個体電池”採用や、ワクワクさせるEVの登場など、新時代に入った日産をいちクルマ好きとして見ることができたのは嬉しいかぎりだ。
なお、日産グローバル本社ギャラリー(横浜)では、2021年12月2~27日まで「Nissan Futures」というイベントが開催されている。
過去、現在、未来の3つのブースに分かれて、前述したチルアウトの実物モックアップや3台の次世代EV、中国仕様のエクストレイル(次期モデルは日本発売予定)、シルフィe-POWERなどが出展され、日産が描く次世代の電動化技術、現在の技術、過去の歴史などが体感できる。
【画像ギャラリー】日産がワクワクするEVを発表! こんなEVスポーツ、SUV、ピックアップトラックを待っていた!(28枚)画像ギャラリー
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