近年大きな話題となっているのがeスポーツ。単なるゲームの世界大会でしょ? と思う人も多いが、実際は競技として成立している。
実際にプレイステーションの大ヒットドライビングシミュレーター『グランツーリスモSPORT』が、2019年10月の国体でひとつの競技になる。
eスポーツの若武者が集う頂上決戦が2019年10月の東京モーターショーで開催されることとなった。今回はその予選会の模様をお届けしよう。
【大会詳細】
第46回東京モーターショー 2019 e-Motorsports
「都道府県対抗U18全日本選手権」
◎開催日時:2019年10月27日(日)
10:00~13:00予定
◎開催場所:MEGA WEB 1F メガステージ
(東京都江東区青海一丁目3番12号)
文/写真: 松田俊泰
ベストカー2019年9月26日号
■国体代表決定選にはもうひとつの栄誉がある??
ゲーム好きの読者なら、人気レースゲーム「グランツーリスモSPORT」が、10月5、6日に開かれる「いきいき茨城ゆめ国体」のeスポーツ競技(文化プログラム)となることはご存知だろう。
8月10日〜12日の3日間、東京・新宿の伊勢丹で、その国体出場を懸けた関東7都県の代表決定戦が行われた。
この決定戦は全国の代表選のフィナーレを飾るイベントであり、結果確定によって、47都道府県すべての選手が出そろうことになった。
晴れて国体に進出できるのは、各都道府県とも成人2名、少年(18歳以下)2名の計4名。しかし! この少年部門に選ばれた2名のうちの1名(トップ通過者)には、もうひとつ別の権利が与えられたことを読者はご存知だろうか?
今年の東京モーターショー期間中の10月27日、お台場メガウェブで行われる「都道府県対抗U18全日本選手権(以下、U18選手権)」で、若手だけの日本一決定戦に挑むことになるのだ!
そのU18選手権の魅力を分析してみよう。
■世界大会はモナコ!! けれどU18では参戦できない規則があった!!
もともとグランツーリスモでは、「FIA・GT・チャンピオンシップ」というFIA(世界自動車連盟)公認の世界大会が開かれている(昨年の決勝はモナコ!)。
しかし、この大会は18歳以上という参加条件があり、若手ドライバーが腕前をアピールできない現実があった。
U18選手権は、こうした不満を抱える若手ドライバーに門戸を開き、今まで知られることのなかった新しい才能に光を当てる貴重な舞台だということができる。
自身が2012年のアジアチャンピオンであり、今回の国体代表決定戦でもコメンテーターを務めた山田和輝さんはこう語る。
「グランツーリスモのオンラインレースを見ていると、16歳前後にもの凄く速い人たちがいるんです。まだクルマの免許がなくて、純粋にグランツーリスモでドライビングを覚えた層ですね。そういう方たちが活躍する舞台ができたってことは、もの凄いことだと思います」
国体の代表決定戦を見ていても、若者たちは大人たちに引けをとらない、見事な走りを見せていた。
前出の山田さんいわく、「実車の運転でおかしなクセなどがついていない分、圧倒的な伸びしろがある」のだという。
ひょっとしたら、未来のF1ドライバーのデビュー戦を目撃するかもしれない。若武者たちの戦いを、ぜひ東京モーターショーの会場で観戦してほしい!
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