トヨタ新小型EV「LQ」仰天のスタイルで今夏~秋発表

トヨタ新小型EV「LQ」仰天のスタイルで今夏~秋発表

 おととい、2020年4月13日に正式発表されたトヨタ ハリアーのフルモデルチェンジ。ベストカーでは先月末にもアクアの次期型についてもスクープしたが、それにしてもこうした状況下にあって続々と情報が入ってくるトヨタの底力には本当に恐れ入る。

 こうしたなか、さらに昨年の東京モーターショーに出展されたEV専用車「LQ」がそのままの姿で市販されるとの情報をキャッチした!

【画像ギャラリー】東京モーターショー、トヨタの公式画像と合わせてLQの姿をギャラリーでチェック!!!!

※本稿は2020年3月のものです
文・写真:ベストカー編集部/写真:TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年4月10日号


■このままの内外装で公道テスト実施中 トヨタが「新しい時代の愛車」を標榜するLQ

 昨年の東京モーターショーで初公開されたトヨタのピュアEV「LQ」。写真を見てもおわかりのように、いかにも近未来のコンセプトカー然としたデザインで、「さすがにこのスタイルで世に出ることはあるまい」と思わせていた。

エクステリアデザインのインパクトがもの凄いのだが、この状態で国内の法規対応はすべてクリアしているとのこと。ヘッドライトはバンパー両端部に縦に配置されたLEDである

 しかし、モーターショーの時から、開発を担当したトヨタZEVファクトリー井戸大介氏は「この状態で国内の法規制をクリアしていて、型式認証を取得できるように開発をしています」と明言し、来年……、つまり今年の早い段階で公道走行テストを開始すると言っていた。

 フロントドアは下部までガラスになっているが、これも側突対応はクリアしているという。

 その言葉を証明するように、LQはショー出展時の姿のままで仮ナンバーを装着し、公道を走行する姿が最近になって目撃されている。

ドアの開口部やBピラーからフロアの接合部などの形状を見ると、プリウスと酷似していることがわかる。つまりLQの基本プラットフォームはプリウスなどのFF用TNGAプラットフォームということ。EVパワートレーンはレクサスUX300eで先行採用されている

 明らかにされている2700mmというホイールベース、またBピラーやドア開口部の形状から基本プラットフォームはプリウスやカローラシリーズなどと共通のTNGAプラットフォームであることがわかる。

 パワートレーンは先に発表されているレクサスUX300eに搭載されるバッテリーやモーターと共通だ。

写真はレクサスUX300eのものだが、バッテリーはフロアに配置される。容量は54.3kWhである

 レクサスUXはC-HRとプラットフォームを共用しており、ホイールベースは2640mmで国内向けカローラシリーズと同じで、プリウスや今回のLQのホイールベース短縮版である。

 フロアに敷き詰められるように配置されたリチウムイオンバッテリーは54.3kWhの容量。

 前輪を駆動するモーターは最高出力204ps、最大トルク30.6kgmを発揮する。UX300eでの航続距離は400kmとされており、LQでもほぼ同等となろう。

駆動用モーターはフロントに搭載され前輪を駆動する。最高出力204ps、最大トルク30.6kgmを発揮するので、動力性能的には3Lガソリンエンジン車なみの瞬発力を味わうことができる。航続距離は300~400km程度

■インテリアもショーモデルそのままで登場する

 インパネやセンターコンソールなど、一見するとショーモデル的なのだが、よくよく見るとステアリングは市販車同等のものが装着されているし、シートも同様で、表皮の質感や着座感などはプリウスやカローラシリーズなどの市販モデルと同等なのだ。

すでに仮ナンバーを付けて公道試験を実施しているLQも、このショーモデルとほぼ同様の内外装だという

 外観ではCピラーからリアコンビランプにかけて配される特徴的な「まきびし」のような模様が、インパネや前席後側にも施されているが、これは時代の連続性などをイメージしたデザインだという。

 ショーモデルではトヨタが進めるAI技術がアピールポイントとされていたが、市販予定のモデルでも「YUI」と名付けられたAIエージェントがドライバーとのコミュニケーションを積極的に図ることとなる。

 このLQ、今年夏〜秋には日本の道を走り始めることになる!!!

■トヨタLQ主要諸元
・全長×全幅×全高:4530mm×1840mm×1480mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:1680kg
・モーター出力:204ps
・バッテリー:リチウムイオン
・バッテリー容量:54.3kWh

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