マツダのフラッグシップモデルであるマツダ6。現行型は2012年デビューだけに、次期型の噂についてもチラホラ流れてきてはいたが、今回ベストカースクープ班が「水面下で開発中」との最新情報を入手!
※本稿は2023年8月のものです
文、予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、マツダ
初出:『ベストカー』2023年9月10日号
■上質な走りと美しいデザインを両立
マツダに関して期待が膨らむ情報がある。途絶えていた次期マツダ6に関する新たな情報で、水面化で開発が進んでいるというものだ。
まず大前提として、新たに開発した縦置きエンジン+FRのラージ商品群が、北米市場で想定以上の高い評価を得ているということがある。
日本、欧州はCX-60とその3列シートのCX-80、北米ではCX-70とその3列シートのCX-90という4車種のSUVを用意し、順次投入している。
日本でもCX-60が好調で、よりリーズナブルなCX-5より販売台数が多く、この新戦略が好意的に受け止められていることがわかる。徹底的に効率アップを追求したモデルベース開発に磨きをかけてきた結果、その開発コストは外部が想像するよりもかなり低く抑えられているという情報もある。
つまり、マツダのラージ商品群への挑戦は成功しているということだ。その大前提があったうえで、フラッグシップ車であるマツダ6の開発も進められているというのが情報筋の話なのだ。
狙いは北米市場で、ラージ商品群のプレミアム路線を強化するためには、SUVだけでなく高級セダン、それも流麗なデザインの4ドアクーペのようなクルマも必要という判断らしい。SUVのCXシリーズをまず確立させてからだから、登場は早くても2025年以降となりそうだが、開発が進んでいるというのは嬉しい。
■中身はCX-60を踏襲?
では、次期マツダ6はどんなクルマになるのか? これはだいたい想像がつく。
つまり、中身はCX-60を踏襲するということで、パワーユニットは直4、2.5LガソリンとそのPHEV、直6、3.3Lディーゼルターボとそのマイルドハイブリッド、それに加えて日本では設定のない直6、3.3LのガソリンNAとターボが設定される可能性もある。もちろん、駆動方式はFRとFRベースの4WDだ。
注目は、なんといってもデザインだろう。前項の次期マツダ2のような新たなデザインへの方針転換はなく、魂動デザインの集大成ともいうべきものになるはずだ。他に類を見ないほど美しい4ドアクーペ。それが次期マツダ6の生命線となるだろう。
メインは北米市場だが、もちろん、日本でもそんなクルマを待っているユーザーはいる。SUVでもクロスオーバーでもなく、正統的に美しい4ドアクーペ。それに直6、FRの上質な走りが加わるのである。たまらん……。明日にでも発売してほしい。
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コメント
コメントの使い方世界的にもルノータリスマンが2022年に黄泉の国へ旅立ち、アルファロメオジュリエッタの後継はSUVのトナーレ、ボルボもV40のユーザー層をXC40で吸い上げたことを鑑みると「SUVクロスオーバー」はセダンの発展的解消形なのかも知れない。
マツダもCX-60/70/80をベースとした全高1560mm以内の流線型クロスオーバーを製品化してクラウンクロスオーバーに対決させれば面白いとは思う。