2017年の東京モーショーのトヨタブースに出展され、コンセプトカーの中では群を抜いた注目を集めていたTjクルーザーのデビューが近づいてきた。
発売開始時期は東京モーターショー前か? ショーで公開後か? それともまだまだ時間がかかるのか? 多岐にわたるディーラーに情報網を持つ遠藤徹氏が発売開始時期、市販車の詳細についての新情報を入手。
それをここで独占的に紹介していく。
文:遠藤徹/写真:TOYOTA、平野学、ベストカー編集部
提案型プロトタイプから市販化
こいつは絶対売れる!! トヨタの本気Tjクルーザー画像ギャラリー
Tjクルーザー(ティージェイ クルーザー)は今年の10月発表、発売という噂も出ているが、2020年初めの登場が有力になっている。その前に新型コンパクトSUVが投入されるタイミングを考慮しているためと思われる。
名前からするとすでに生産中止になっているFJクルーザーの後継となると思われがちだが、SUVとバンを融合させるという新コンセプトでの登場となる。バンの積載性とSUVのダイナミックなフォルムを併せ持ったクロスオーバーカーだ。
2017年に開催された「第25回東京モーターショー」に参考出品された時点では、トヨタの提案型のプロトタイプ車だった。しかしその後のマーケットリサーチで市場ニーズは高いと判断したものと思われる。
C-HRよりも背は高いが小さい
Tjクルーザーというネーミングの由来は「TOOL BOX」のTと「joy」のjを組み合わせて命名したとされる。
ボディサイズは全長4300mm、全幅1775mm、全高1620mm、ホイールベース2750mmと写真で見るよりもコンパクト。実際に同じトヨタのSUVと比較してみると、C-HRの全長4360×全幅1795×全高1550mmに近いサイズだとわかる。
ただし、全高を上げていること、スクエアなデザインとすることで広くて使い勝手のいい室内スペースを確保していると言える。
プラットフォームは次世代のクルマづくりの考え方を取り入れた「TNGA」を採用。
ちなみにコンセプトが被る三菱自動車のデリカD:5は全長4790mm、全幅1795mm、全高1870mmだからTjクルーザーのほうがひと回り小さい。
気になる乗車定員は、プロトタイプでは2列シート4人乗りだったが、市販される時は、2列シート5人乗りとなり、3列シート7人乗りがラインナップされる可能性が高い。
3列7人乗りがラインナップされるとなれば、デリカD:5は格好のライバルとなる。
オフロードの走破性はアピールポイントのひとつ
パワーユニットはプリウスと同じ1.8L+モーターのハイブリッドとRAV4にすでに搭載されている新開発の2L、直4DOHCのダイナミックフォースエンジンが搭載される。ただしRAV4に搭載される2.5Lハイブリッドの可能性も捨てきれない。
駆動方式はFFと4WDの組み合わせとなる。ガソリンモデルとハイブリッドでは4WDシステムが差別化されるのはRAV4と同じで、ガソリン車はダイナミックトルクベクタリングAWD、ハイブリッドはE-Fourを採用する。
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