■人気車だからこそ未使用中古車が多数 価格は今後下落予想
2017年の販売開始から、まもなく3年が経過する現行型N-BOXの中古車の流通台数は約4270台。需要期の終わった2020年4月の時点が約4000台だったので、増加傾向となっている。
中古車の平均走行距離は3カ月前の時点では約3000kmだったが、2020年6月現在は約4500kmまで延びている。この動きにリンクするように、平均価格は3カ月前の約155万円から現在は約152万円と3カ月で約3万円の値落ち。軽自動車としては大きめの値落ち幅を記録している。
さらに、2019年に行われた一部改良前と後での平均価格の動きを見てみると、一部改良前の2017~2019年式は、平均走行距離が3カ月前の約7000kmから約1万kmまで延びていることもあり、平均価格も約155万円から約150万円と5万円の値落ち。
一方の一部改良後の2019年式からは、平均走行距離は1000km未満で横這いとなっており、平均価格も約158万から約157万円と1万円の値落ちに留まっている。
一部改良前の中古車の値落ち幅が大きいのは、2017年式の中古車が初の車検を迎えるタイミングとなっている影響が大きいと言える。また、一部改良後の2019~2020年式の中古車を見てみると、約1980台は走行距離が500km以下でいわゆる未使用中古車が大量に市場に流入していることがわかる。
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新車の購入を考えている人はこういった未使用中古車を狙うと車検期間は若干短くなるが、割安な価格で手に入れられる。
現行型N-BOXの中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのが約1150台の「カスタムG・L ホンダセンシング」で、続いて約970台の「G・L ホンダセンシング」となり、この2グレードで全流通台数の半分を占めている。
そして3番目に多いのは「カスタムG・Lターボ ホンダセンシング」の約540台とこの3グレードで探すのがベターだ。
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一方、助手席にスーパースライド機構を採用したEXは最も多いのが「カスタムG・EX ホンダセンシング」の約140台、そして標準車の「G・EX ホンダセンシング」が約130台と流通台数はかなり少なめ。
スロープ仕様も「G・スロープL ホンダセンシング」が約20台とこちらはさらに厳しくなっている。中古車の価格帯は約57.5万~約269.8万円と幅広い。予算100万円以下に絞っても標準車が中心ながら、すでに100台の中古車が流通。しかも運転支援システムのホンダセンシングが装着されているのだ。これから、生活のパートナーとしてN-BOXを購入するのならば、運転支援システムのホンダセンシングはマストな装備だ。
100万以下の中古車ではシルバーや茶色、ブルーといったボディカラーが多く選択の幅は少ないが、ボディカラーは性能に関係ないという人はこういった色を積極的に狙うのが得策だ。また、3月にルークスが登場したことも影響し、今後大量の中古車を抱えるN-BOXはさらなる値落ちが期待できるかもしれない。
購入を急がないというのであれば、最も需要が減る8月の購入を目指して、今からチェックしていくというのもいいだろう。
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