■ランドクルーザー70(再販モデル)2014年8月~2015年6月
4リッターV6:231ps/36.7kgm
1984年に登場したランドクルーザー70は、ディーゼル燃料規制により2004年に販売が終了。
そして、2014年8月から2015年6月末という約1年間の期間限定で販売されたランドクルーザー70 30周年記念車は、「もっともスパルタンなランドクルーザー」として海外で販売されるランドクルーザー70の4ドアバンとピックアップトラックボディという非常にマニアックなモデルである。
ガソリン4リッターV6+5速MTというパワートレーンを搭載するランドクルーザー70の魅力は世界最強クラスの悪路走破性はもちろん、再販売という希少性で、月間目標台数の200台の約18倍にあたる3600台以上を受注した。
その希少性に加え、オンロードを運転している際の快適性は低く、直進安定性もよくないのも事実ながら「クルマを走らせている」という手応えに溢れており、善し悪しは別にして濃厚なクルマとの対話を味わえる点だ。
また4リッターV6エンジンも大排気量NAらしい太い低速トルクとともに、レッドゾーンこそ5500回転の低いものの、レッドゾーンまでシューンと気持ちよく回り、この点もランドクルーザー70を動かす楽しさを際立てている。
現在、70の30周年記念車のバンは今いくらなのか、中古車市場をみると30台ほどが流通しており、中古車価格は380万~520万円。新車価格は360万円(ピックアップは350万円)だったから、新車時以上の価格で売られているとは驚きだ。
■レクサスLC500&LCコンバーチブル 2017年~
5リッターV8:477ps/55.1kgm
LCは高級ブランドならぜひラインナップに欲しいラグジュアリークーペ&コンバーチブルで、エンジンは3.5リッターハイブリッドと5リッターV8NAを搭載する。
エンジンに魅力があるのはやはり5リッターV8NAを搭載するLC500のほうで、LC500のV8エンジンは絶対的な動力性能に加え、サウンドなどV8エンジンらしい獰猛さを強調したキャラクターとなっており、最後の大排気量NAとしてだけでなく、クルマ好きがゴールとして乗るクルマにも相応しい魅力を持つ。
またLCが醸し出す雰囲気も素晴らしく、特に2020年6月に追加されたLC500コンバーチブルは、世界のラグジュアリースポーツと肩を並べる華やかさを持っている。これほどの存在感は日本車とは思えないほどだ。
■アルファード3.5リッターV6搭載車 2015年~
3.5リッター:301ps/36.8kgm
高級ミニバンのアルファードは初代モデルの登場から20年近い歴史を重ねており、今ではクラウンのような高級セダンの代替としても通用する「高級車の新しい形」というポジションも確立している。
アルファードを高級車として見た際に一番ふさわしいパワートレーンが8速ATと組み合わされる3.5リッターV6だ。3.5リッターV6を搭載するアルファードはトルクフルなエンジンとスムーズに変速する8速ATにより、アクセルを深く踏んだ際の豪快な加速と、巡行中は高い静粛性に加え着座位置の高さもあり、大船に乗ったような快適性という二面性を味合わせてくれる。
アルファードは来年が有力視されているフルモデルチェンジで、3.5リッターV6は2.4リッターターボに置き換えられる見込みとなっていることもあり、中古車を含め一度経験しておく価値は十分ある。
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