■現行フェアレディZ 2008年~
3.7リッターV6:336ps/37.2kgm
3.7リッターV6を搭載する現行フェアレディZは、3リッターV6ツインターボの搭載が確実視されている次期モデルが公開されていることもあり、新車が買える時間は残り少ない。
現行フェアレディZは登場から13年目となっていることもあり、大味なフィーリングの3.7リッターV6だけでなく、ハンドリングなど全体的にクラシカルという印象なのは否めない。
しかし、現代のスポーツモデルがスーパーカーを含め、正しいことながら洗練されたものばかり。現行フェアレディZのクラシカルさはほかのモデルにはない、魅力を持っている。古典的で、懐かしさを感じるのだ。
■VWパサートW8 4モーション 2001~2011年
4リッターW8:275ps/37.7kgm
VWはVR6と呼ぶバンク角が小さい狭角のV6やV型エンジンを横に2つつなげたW8やW12というマニアックな大排気量エンジンも造っており、4代目パサートには4リッターW8を搭載したモデルがあった。
W8エンジンはV8エンジンの豪快と、6気筒エンジンやV12エンジンの繊細さをミックスしたようなフィーリングで、このフィーリングを8気筒で実現している点に面白さが感じられた。
加えて「地味なパサートにW8エンジンが載っている」という意外性も魅力といえるかもしれない。
現在、パートW8の中古車は4台ほどで、そのうち2台がワゴン。中古車価格は38万円、59万円、そのほかはAsk(応相談)だった。
■VWトゥアレグW12 2005年
6リッターW12:450ps/61.2kgm
さらにW12を積んだトゥアレグも2005年に日本に導入されていた。V6エンジンを並列にした構造の6L、W12エンジンで450ps/61.2kgmというモンスターエンジン。ウルトラスムーズな吹け上がりで気持ちのいいエンジンだった。
中古車市場では高騰しているかと思いきや現在150万円前後~300万円で売られているから、エンジンマニアなら検討してみる価値があるだろう。
なにせ新車当時1047万9000円(世界限定500台のうち日本限定100台、W12スポーツ)がこんなに安くなっているのだから
■BMW M3(4代目のE90系) 2007~2013年
4リッターV8:420ps/40.8kgm
M3は搭載されるエンジンを何度か変えながらも、世界トップクラスのミドルスポーツクーペという点は変わらないモデルである。
1985年に登場した初代のE30型M3は、2.3リッター直4NAでスタート。当初195psだったが、M3エボリューション(210ps)、M3エボリューションII(220ps)、さらにスポーツエボリューションは2.5リッターに拡大(238ps)。
続いて1993年に登場したE36型2代目M3は3L、直6(286ps)だったが、1995年にマイナーチェンジされ、3.2Lへ拡大(321ps)。
2000年には6連スロットルを備え、343psを発生する3.2L、直6を搭載する3代目E46型M3が登場。続いて、今回紹介している4代目E92型M3クーペ(420ps/40.8kgm)である。ちなみに5代目モデル(431ps)と現行6代目モデル(510ps)は直6ツインターボを搭載している。
4代目M3は3代目M3に対しクルマ自体こそ重くなったものの、エンジン重量は3代目モデルまでの直6より軽いなど、運動性能に大きな不利なく、ショートストロークということもあり、8400回転回るV8エンジンを完成度の高いハンドリングとともに楽しめる点が大きな魅力だ。
また4代目M3はクーペながらリアドアがない以外キャビンやラゲッジスペースは3シリーズのセダンとそう変わらず、実用性が高い点も有難い。
中古車の流通台数は39台で、概ね300万円前後から500万円前後で販売されている。7速DCTのほか、希少な6速MTもそこそこ流通しているので今が狙い目かもしれない。
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