■高騰絶版車ランキング5位/日産R33型スカイラインGT-R 値上がり額:約123万円
いよいよベスト5。先に言ってしまうとここからランクインしている中古車は、平均価格が1年間で100万円以上値上がりしているモデルとなっている。
それを踏まえて第5位となったのは、日産R33型スカイラインGT-Rだ。1年前の中古車の平均価格は約450万円だったが、現在は約573万円まで値上がりし、値上がり額は約123万円を記録した。
R32~R34までの第2世代GT-Rのなかで、ボディサイズが大きく、ホイールベースが長くなったR33型は人気薄だった。
しかし、2020年に北米の25年ルールに適合するようになってから状況が一変し、値上がり傾向が顕著となってきた。1年前の中古車の価格帯は約250万~約1400万円だったが、現在は約378万~約1699万円と高騰している。
特に最安値は、200万円台から400万円に手が届くところまで値上がりしている。この勢いで行けば、年末までには最低価格は450万円ぐらいまで上がるのは容易に想像できる。
■高騰絶版車ランキング4位/マツダFD3S型RX-7 値上がり額:約137.5万円
そして第4位はマツダRX-7。ここでは1991年~1997年9月までのアンフィニRX-7を除いた1997年10月~2002年8月までのモデルに絞っている。
1年前の平均価格は約287万円だったが、現在は424.5万円と約137.5万円の値上がりを記録した。流通台数が133台から68台へと減少し、価格帯は約135万~約985万から現在では約288万~約899万円となっている。
最高値が下がっているものの、最低価格は100万円台の中古車がなくなり、300万円近くまで値上がりしているのだ。
しかも500万円以上の価格を付けている中古車が約13台もあり、中古車全体がボトムアップしていることがわかる。メーカーによるパーツ供給も強化されており、RX-7の延命ができるようになり、さらに人気が高まっているといえる。
■高騰絶版車ランキング3位/STIコンプリートカー S207 値上がり額:約210万円
いよいよベスト3の発表となった。まず第3位は絶版車となったスバルWRX STIをベースとしたコンプリートカーのS207だ。
1年前の平均価格は約448万円だったが、現在では約658万円となり、約210万円の値上がり幅を記録している。その後登場した、S208の中古車の平均価格がこの1年間820万円で横這いとなっていることを考えると、1年前のS207の中古車相場は割安だったといえるかもしれない。
現在S207の中古車は6台流通していて、価格帯は約548万~約798万円となっている。1年前の中古車の流通台数は約2台だったことを考えると流通台数の増加は歓迎したいが、この値上がり幅は驚きを隠せない。WRX STIをベースとした特別仕様車のRA-Rやファイナルエディションも高値安定が続くのはこの値上がりを見れば容易に想像できる。
コメント
コメントの使い方