■ボディやフレームのサビは大丈夫?
――そういえばチューニングやエンジン換装の前に「サビ問題」はどうなんでしょう? 古いクルマなので、あちこちサビてるとは思うのですが……。
鎌田社長―ボディのサビは絶対にありますね(笑)。しかしボディはなんとかなるんですよ。問題はフレーム部分のサビ、特にリアのサイドメンバーのサビです。ここがサビてるともうどうにもできないので、注意してほしいですね。
――フロントよりもリアですか?
鎌田社長―はい。いやもちろんフロントのサイドメンバーもリアと同じようにサビるわけですが、フロントはたいてい、途中で直されている場合が多いんですよ。前から突っ込む事故を起こした個体も多いですから(笑)。
しかしリアは普段あまり触らない部分なので、サビていても放置されちゃってる場合が多いんです。なのでご購入時は、ボディのサビはある意味仕方ないとして、リアバンパーの下などからサイドメンバーを覗いてみて、そこにサビが発生していないかを確認するといいでしょう。
――いろいろとお話を聞いていて思ったのですが、AE86というクルマはもはや500万円うんぬんのレベルではなく、空冷ポルシェ911あたりと同じような世界、つまり「本当に好きな人が、1000万円ぐらいの総額をかけて買うべきクルマ」に変わっているのではないでしょうか。
鎌田社長―そうかもしれませんね。私の頭の中にも「ある程度仕上げたコンプリートカーをお売りしようかな?」という企画があるのですが、そのためにかかるコストを計算していくと、やはり想定売価は最低でも800万円か900万円ぐらいになってしまいますから(笑)。
――最低限でそれですから、さらに突き詰めていくと1000万円は普通に超えますよね?
鎌田社長―超えるでしょうね。それゆえ「誰にでも気軽にお薦めできる」というクルマではなくなってしまったのは無念ですが、もしもAE86のことが本当にお好きなのであれば、生涯をかけて付き合っていく価値は絶対にあるクルマだと思っています。
もちろん無理強いなどいたしませんが、本当にご興味があるのであれば、さらにいろいろとお調べになってみてください。
――押忍、合点承知の助です! 本日はお忙しいなか、誠にありがとうございました!
鎌田社長―いえ、どういたしまして!
コメント
コメントの使い方