■1位:RX-8(2003年~2013年)
そして100万円以下の中古国産MTスポーツカーで、最も流通台数の多い第1位は、約135台のマツダRX-8。2003年~2013年まで販売されていたRX-8は現在最後のロータリーエンジン搭載車となっている。
4ドア4シータークーペと呼ばれるRX-8はフリースタイルドアと呼ばれる観音開き式のドアを採用。後席へのアクセスのしやすさとボディ剛性を両立させている。
搭載されているロータリーエンジンは、デビュー当初は最高出力210psの吸気ポートが4つの仕様と最高出力250psの吸気ポートが6つの仕様があった。
2008年のマイナーチェンジで吸気ポートが6つの仕様に統一され、最高出力は235psとなった。組み合わされるトランスミッションは、標準グレードが5速MT、タイプSが6速MTと異なっている。
RX-8の中古車の平均価格は約89.5万円。流通台数が落ち込んだ9月末には直近3カ月の最高値である約94万円まで値上がりしたが、現在は値落ち傾向となっている。
中古車の価格帯は約10万~約478万円で、MT車の最安値は約25万から。流通している中古車のうち後期型はわずか4台で、ほとんどが前期型。グレードでは6速MTを搭載したタイプS系が約104台と圧倒的多数を占めている。
購入の際にはロータリーエンジン特有の圧縮比の低下を注意したい。購入時にコンプレッションのデータがない場合は、購入後にチェックする必要があるので、メンテナンス費用の確保は必須だ。
100万円以下で手に入る中古国産スポーツカーMT車で最も多いのはマツダRX-8となったが、購入後のメンテナンス費用を考えると、なかなか手が出しづらい。
それならば、ホンダCR-Zや王道の旧型スイフトスポーツを狙ったほうが、楽しいカーライフが送れるはずだ。くれぐれも予算ギリギリの車両を購入するのは避けて、メンテナンス費用を確保してほしい。
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