■4位:2代目レガシィB4(2003年~2009年)
4位もスポーツセダンが続き、スバルレガシィB4がランクインした。そのレガシィB4のなかで約67台と流通台数が最も多いのが2003年~2009年まで販売された2代目モデル。
これまで5ナンバーサイズを死守してきたレガシィだったが、このモデルからは3ナンバーサイズへとサイズアップした。アルミニウムや高張力鋼板などの素材を採用し、ボディ剛性の向上と同時に軽量化を実現している。
MT車は最高出力140psの2L水平対向SOHC自然吸気エンジンと最高出力190psの2L水平対向DOHC自然吸気エンジン搭載車に5速MT。
最高出力280psを発生する2L水平対向ターボエンジン搭載車のGTは5速MTそして、GTスペックBは6速MTを搭載。さらに販売期間は短かったが、最高出力250psを発生する3L水平対向自然吸気エンジンを搭載する3.0RスペックBにも6速MTが採用されていた。
2代目レガシィB4の中古車の平均価格は約48.5万円。価格帯は約10万~約280万円、約67台流通している100万円以下MT車の最安値は約20万円からだ。
グレード構成は6速MT車のGTスペックBが最も多く、なかにはポルシェデザインのエアロパーツを纏ったブリッツェンも見つけることができる。また、台数はかなり少ないが6気筒車の3.0RスペックBも流通している。GT系を外すと、走行距離少なめの中古車を見つけられる。
■3位:マツダNB型ロードスター(1998年~2005年)
いよいよ、ベスト3。まず3位は100万円以下のMT中古車が約92台流通しているマツダNB型ロードスター。1998年~2005年まで販売されたNB型ロードスターは、重量の重いリトラクタブルヘッドライトは軽量化やヨー慣性モーメント低減のため廃止。またソフトトップのリアウィンドウは初代のビニール製が、ガラス製へと変更され利便性が向上している。
搭載するエンジンは、最高出力145ps、最大トルク162Nmを発生する1.8L直列4気筒自然吸気と最高出力125ps、最大トルク142Nmを発生する1.6L直列4気筒自然吸気の2種類。組み合わされるトランスミッションは1.6L車が5速MT、1.8L車が6速MTとなっている。
中古車の平均価格は約78万円、価格帯は約15万~約435万円で、初代ロードスターがビンテージ化していることもあり、シリーズのなかで最も安く手に入るモデルだ。
約92台流通しているMT車の最安値は約45万円からとなっている。1.6L車が約37台、1.8L車が約55台と1.8L車のほうがMT車の比率が高くなっている。年式が進んでいるだけに、購入の際にはメンテナンス費用を確保して中古車を選びたい。
■2位:CR-Z(2010年~2017年)
いよいよ、2位。ここからは100万円以下のMT中古車の流通台数が100台以上となる。その第2位となったのは、約125台のホンダCR-Z。
2010年~2017年に販売されたCR-Zは元祖ハイブリッドスポーツカーだ。リアシートはあるものの、荷物置き場と割り切るほどのスペースだ。
全幅1740mmのワイド&ローのボディが特徴で、シャークフィンアンテナや当時日本車ではまだ少なかったポジション球LEDデイライトをいち早く採用。また、ドライビングポジションは低く設定されているが、フロントウィンドウを左右に大きく回りこませ、コーナリング時の視界を確保されており、運転しやすい。
搭載するパワートレインは、最高出力114ps、最大トルク145Nmを発生する1.5L直列4気筒エンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。
2012年のマイナーチェンジでエンジンの出力を120ps、バッテリーをリチウムイオンに変更し出力向上した。組み合わされるトランスミッションは6速MTとなる。
CR-Zの中古車の平均価格は約65.3万円で、3カ月前が約64.3万円だったので、ほぼ横這いで推移している。
中古車の価格帯は約13万~約385万円で、MT車の最安値は25万円から。約125台の100万円以下MT車のうちエントリーグレードのβは約17台で、ほとんどが上級グレードのαとなっている。
グレードによる価格差はほとんどないので、コンディション重視で装備の充実したαが狙い目だ。
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