2022年6月19日、ダイハツは軽オープンカーコペンの誕生20周年車を秋に限定1000台で発売することを発表。翌20日から全国一斉先行受注が開始されたが、24日に受注終了がアナウンスされた。
その発表会場では、ホンダS660は生産終了するが、コペンはこれからも生産していくという継続宣言も出た。現行モデルは、2014年に登場した2代目だが、今回は現在でも非常に高い人気をキープしている初代コペンの中古車事情に迫る。
文/萩原文博、写真/DAIHATSU
【画像ギャラリー】中古車買うなら狙い目! 数多く設定された初代コペンの特別仕様車たち(24枚)画像ギャラリー軽自動車×スポーティ!! 初代コペンの魅力とは
軽自動車ながら「電動式トップのオープン2シーター」ボディを身にまとって登場したスペシャリティモデルの初代ダイハツコペン。1999年に開催された東京モーターショーに出展されたプロトタイプは、軽のOPENという意味の「KOPEN」を名乗っていた。
しかし、2002年6月に初代コペンが市販化された際には“ ACTIVE TOP CPMPACT OPEN”のコンセプトを表す「Copen」に綴りを変更し、2012年8月まで10年間生産された。
初代コペンは、FF(前輪駆動)レイアウトを活かしたキャビンフォワードと、低重心で力強い走りをイメージしたティアドロップシェイプシルエット を採用し、“持つ悦び”を追求した独自のスタイリングが特徴。
コンパクトで扱いやすいボディと日常ユースに応える実用性を追求し、ドライバーの位置をクルマの中央にアレンジ。ボディ感覚がつかみやすいパッケージングを実現。低いドライビングポジションにより、まるでカートで走行しているような感覚だ。
さらに、ルーフを閉めた際に210Lの容量を確保したトランクルームと豊富な収納スペースを確保し、日常ユースに充分に応える収納性を備えている。
初代コペンはディタッチャブルトップとアクティブトップの2種類のルーフを採用。軽量・着脱式の樹脂製のディタッチャブルトップは、スポーツ走行追求。高速安定性を高めるリアスポイラーとセットで設定されている。いっぽう、アクティブルーフは、当時軽自動車で初めて油圧機構を採用した電動開閉式ルーフ。簡単操作で約20秒というスポーティなルーフ開閉を可能としている。
搭載しているエンジンは、最高出力64ps、最大トルク110Nmを発生する660cc直列4気筒DOHCターボを搭載。組み合わされるトランスミッションはショートストロークでクイックな操作が楽しめる5速MTとマニュアル感覚のシフトチェンジが行えるスーパーアクティブシフト付4速ATを採用。そして駆動方式は2WD(FF)のみだった。
フロントエンドモジュール構造等を採用した軽量高剛性ボディに加えてコペン専用チューニングを施したサスペンションの採用により高レベルの操縦安定性としなやかな乗り心地を両立している。
さらに、よりハイレベルなスポーツフィーリングを楽しめる、スペシャルチューンドサスペンションとリアパフォーマンスブレース等を採用したスポーツパックも設定されていた。
現行モデルのコペンもそうだが、初代コペンも大きな一部改良やマイナーチェンジは実施されていない。その代わりに特別仕様車を数多く設定している。初代コペンの特別仕様車のなかで注目のモデルが、2006年に設定された「アルティメットエディション」だ。
このアルティメットエディションは、コペンのアクティブトップ仕様をベースに、より優れた操縦性と高品位な乗り心地をもたらすビルシュタインのショックアブソーバーやBBS製15インチアルミホイールを採用。さらに、オレンジとブラックのコンビカラーが鮮烈なレカロシート(アルカンターラ)やMOMO製本革ステアリングホイールなど専用装備を装着したモデルだ。
そして、もう1台2012年4月に設定された最後の特別仕様車「10thアニバーサリーエディション」だ。10thアニバーサリーエディションは、従来のアクティブトップをベースに、アルミスカッフプレートカバー(10thアニバーサリーロゴ、シリアルナンバー付)を特別装備。
またアルティメットエディションSに設定されているブラックメッキフロントグリルや本革製スポーツシート(ブラック<レッドステッチ>)を採用するなどし、特別感、プレミアム感を併せ持ちつつも、お買い得感のある特別仕様車となっている。それでは、現在の初代コペンの中古車事情を見てみよう。
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