ランエボ、STI、セリカGT-FOUR…全盛期だったWRCベースマシンは今が狙い目!

ランサーエボリューションVI

■中古車相場/80万~250万円
■1999年1月発売 総生産台数7594台
■2L、直4ターボ:280ps/38.0kgm

 エボVをベースに、さらに高次元な細部の熟成によるポテンシャルアップを図るとともに1999WRCラリーレギュレーションへ対応するための外観変更を含めた内外観のリフレッシュを図るため開発された。空気抵抗および冷却性能、またフロントリフトの改善を目的として、ナンバープレート位置を中央から左側に変更、フォグランプの小径化などによる前面開口部形状の拡大、リアウイングの2段化で空力が改善
エボVをベースに、さらに高次元な細部の熟成によるポテンシャルアップを図るとともに1999WRCラリーレギュレーションへ対応するための外観変更を含めた内外観のリフレッシュを図るため開発された。空気抵抗および冷却性能、またフロントリフトの改善を目的として、ナンバープレート位置を中央から左側に変更、フォグランプの小径化などによる前面開口部形状の拡大、リアウイングの2段化で空力が改善
前モデルのエボVで、硬めにセッティングされた足回りが街乗りには向かないことが不評であったため、フロントサスのロールセンター軸をエボV比で30mm低く設定することで、多少ソフトなセッティングに変更。しかし競技目的には向かず、全日本ラリーなどではエボVに勝つことができないという珍現象が起こった

 ランサーエボリューションVIのワークスマシンは翌1999年シーズンの第1戦「ラリー・モンテカルロ」からWRCにフル参戦し、その年は計5戦で優勝。

 トミ・マキネンは前年に続いて見事ドライバーズタイトルを獲得したが、マニュファクチャラーズタイトルは惜しくもトヨタが獲得するに至った。

 で、1999年1月に発売されたランエボVIの市販バージョンはエンジンのパワー&トルクこそエボVと同じだが、冷却系の改善により耐久性が向上し、競技用グレードである「RS」にはチタンアルミ合金製タービンが採用された。

 またナンバープレートの位置を中央から左側に変更されたことや、リアウイングが2段化されたことなどもランエボVIの特徴となる。

 現在の中古車相場は「ランエボVよりちょい高いぐらい」というニュアンスで、距離が延びている個体は80万~160万円ぐらい、走行距離が比較的短めの個体は170万~250万円あたりが目安となる。

ランサーエボリューションVI トミー・マキネンエディション

■中古車相場:240万~350万円
■2000年1月発売 総生産台数2911台
■2L、直4ターボ:280ps/38.0kgm

三菱のWRCワークスドライバー、トミ・マキネンの4年連続ドライバーズ・チャンピオン獲得を記念して、同選手の名前を冠した特別仕様車。比較的高速なターマック(舗装路)ラリーを意識して前部のバンパー形状を見直し、フォグランプ設置部の廃止により空力を改善。足回りは従来より10 mmダウンしたターマック仕様サスペンションを採用した
三菱のWRCワークスドライバー、トミ・マキネンの4年連続ドライバーズ・チャンピオン獲得を記念して、同選手の名前を冠した特別仕様車。比較的高速なターマック(舗装路)ラリーを意識して前部のバンパー形状を見直し、フォグランプ設置部の廃止により空力を改善。足回りは従来より10 mmダウンしたターマック仕様サスペンションを採用した
 インテリアは黒色と赤色が基調でシフトノブとシフトレバーブーツおよびステアリングはレッドステッチが施されたものを採用。計器類も赤い文字盤となり、TOMMI MAKINENと書かれた赤いレカロ社製シートも採用された
インテリアは黒色と赤色が基調でシフトノブとシフトレバーブーツおよびステアリングはレッドステッチが施されたものを採用。計器類も赤い文字盤となり、TOMMI MAKINENと書かれた赤いレカロ社製シートも採用された

 当時の三菱のワークスドライバー、トミ・マキネン選手が4年連続ドライバーズタイトルを獲得したことを記念して作られた特別仕様車で、カーマニアの間での通称は「ランエボ6.5」。

 またマキネン選手の名前は日本では「トミ・マキネン」と表記されるのが一般的だが、特別仕様車の車名は音引き(棒)付きの「トミー・マキネンエディション」であった。

 通常使用向けグレードのGSRは従来より10 mmダウンさせたターマック(舗装路)仕様サスペンションを採用し、ハイレスポンスチタンアルミ合金ターボチャージャーの採用により中低速トルクとレスポンスが大幅に向上した。

 そのほかにもさまざまな点が改善されたトミー・マキネンエディションの中古車は今なお人気があるため、中古車相場も240万~350万円あたりと、ランエボVIより100万円は高い。

 また通常のGSRでもきわめて走行距離が少ない個体や、WRCのワークスマシンをイメージした「スペシャルカラーリングパッケージ」装着車は、400万~500万円付近のプライスタグが付くこともめずらしくない。

<strong>この写真をクリックするとランエボの中古車情報が見られます!</strong>
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