インプレッサS202 STIバージョン
■中古車相場:180万円前後
■2002年6月 総生産台数限定400台
■2L、フラット4ターボ:320ps/39.2kgm
1992年に登場したGC8こと初代インプレッサもその役割を終え、2000年8月にはフルモデルチェンジで2代目(GD)へと移行。
そしてWRCのほうも、2代目インプレッサをベースとするワールドラリーカーで戦われるようになった。
この2代目インプレッサ(GD)はヘッドライトの形状が丸目→涙目→鷹目へと目まぐるしく変化するわけだが、2001年にリチャード・バーンズがドライバーズタイトルを獲得した際にドライブしていたのは丸目のWRカーだ。
その市販バージョンを狙う場合はWRCベース車両ではないが、400台限定のスペシャルモデル「S202 STIバージョン」を狙いたいところ。
これはtype RA spec CをベースにSTIがオンロード性能の向上を徹底追求したもので、吸気系の見直しと専用スポーツECUなのにより最高出力320psを実現している。
リアサスペンションにピロボールブッシュのラテラルリンク、トレーリングリンクを組み込み、リアサスの作動をリニアでシャープにした。
バネ下重量の軽量化にもこだわり、鍛造アルミホイールとアルマイト処理+スリット入りのブレーキディスクとした。2段階角度調整式のウィングタイプリアスポイラーはリアルカーボン製。
S202は、驚異のパワーウェイトレシオ 4.15kg/psと高次元のベストバランスを実現した。
ただ、S202の現在の中古車相場は180万円前後といったところだが、いかんせん流通量がきわめて少ない。
そのため、この時期の「丸目」が欲しい場合は通常のSTI 2.0 WRXを探すのが現実的だ。その場合の中古車相場は70万~140万円というのが目安となる。
インプレッサ S203
■中古車相場:130万~230万円
■2004年12月 総生産台数限定555台
■2L、フラット4ターボ:320ps/43.0kgm
2002年の途中、2代目インプレッサ(GD)のヘッドライトは前述の丸目から通称「涙目」と呼ばれるデザインに変更。
それと同時にWRCを戦うワークスマシンのほうも涙目のワールドラリーカーに移行した。
2003年にはスバルワークスのペター・ソルベルク選手が進化型のWRカーを駆って14戦中4勝をマークし、見事ドライバーズタイトルを獲得した。
この時期の市販バージョンに乗るのであれば、最注目は2004年12月に発売された「スバルインプレッサ S203」。こちらもWRCベース車両ではないが、より極みを求めたいならこのモデルをお薦めしたい。
これは涙目インプのWRX STIをスバルワークスであるSTiがチューニングした555台限定モデルで、搭載エンジンは最高出力320ps、最大トルク43.0kgmという日本車離れしたスペック。
その回転フィールも非常になめらかで、まるで4L級多気筒エンジンのごときプレミアム感がある。
S203の中古車相場は約130万~220万円といったあたりが一般的だが、走行1万km台などのミントコンディションな物件は500万円以上になることも。
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