Aクラスベースの4ドアクーペにひと目惚れ!? メルセデスベンツCLA(2014年モデル)試乗プレイバック【10年前の再録記事プレイバック】

Aクラスベースの4ドアクーペにひと目惚れ!? メルセデスベンツCLA(2014年モデル)試乗プレイバック【10年前の再録記事プレイバック】

 2013年7月23日に登場した、Aクラスベースの4ドアクーペ、メルセデスベンツCLA試乗の様子をプレイバック。プロドライバーでもある自動車評論家 松田秀士がひと目惚れした(!!?)その実力とは。(本稿は「ベストカー」2013年10月10日号に掲載した記事の再録版となります)

文:松田秀士/写真:平野 学

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■このスタイル、大ヒットの予感

ゴルフVIIやボルボV40、そしてAクラスやCクラスを喰いそうなCLA。色気とダイナミックなスタイルで、大ヒットしそうな予感がする
ゴルフVIIやボルボV40、そしてAクラスやCクラスを喰いそうなCLA。色気とダイナミックなスタイルで、大ヒットしそうな予感がする

 Eクラスをベースに4ドアでありながらクーペのデザインを身にまとうCLSが登場したのが2004年。そして今度はAクラスをベースにした新型4ドアクーペのCLAが誕生した。

 ここ最近のメルセデスデザインは流麗でダイナミック、かなりイケていると思う。

 Aクラスベースなので、搭載されるエンジンやトランスミッションは同じ。直列4気筒1.6L直噴ターボと2L直4.直噴ターボエンジンの2本立てだ。これに7速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わされる。駆動方式は当然、Aクラスと同じFFとなる。

 ただし、Aクラスがハッチバックなのに対してCLAはトランクスペースを持っている。メルセデスにとってCクラスよりも下のクラスに3BOXモデルが登場したことが興味深い。

CLA価格…CLA180(1.6L直4ターボ)=335万円。CLA250(2L直4ターボ)=459万円、CLA250 4MATIC(2L直4ターボ)=484万円、CLA45AMG(2L直4ターボ)=710万円
CLA価格…CLA180(1.6L直4ターボ)=335万円。CLA250(2L直4ターボ)=459万円、CLA250 4MATIC(2L直4ターボ)=484万円、CLA45AMG(2L直4ターボ)=710万円
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■Cクラスより64万円も安い!

ボディサイズはCクラスに比べ、全長が45mm長く、全幅が10mmワイド、全高が15mm低い全長4640×全幅1780×全高1430mm
ボディサイズはCクラスに比べ、全長が45mm長く、全幅が10mmワイド、全高が15mm低い全長4640×全幅1780×全高1430mm

 そこで気になるのはCクラスとの比較。なんといっても、エントリーモデルのCLA180は335万円。このデザインにしてこの価格、ちょっとありえないと思いませんか?

 ちなみにCクラスのエントリーモデル、C180の価格は399万円。う~ん、どっちがお得だろう?

 ボディサイズはなんとCクラスに比べ、全長が45mm長く、全幅が10mmワイド、全高が15mm低い全長4640×全幅1780×全高1430mmだ。

 室内スペースを比べてみると、後席のニースペースは充分にあるもののヘッドクリアランスは身長175cmの人が限度か?

 背もたれも心持ち立ち気味だし、座面長は若干短い。乗り降りでは頭を下げないとCピラーに当たる。しかしこれは美しいデザインとのトレードオフと考えるべし。ただし、トランクスペースはCクラスよりも30Lも大きい470Lだ。

デザイン優先のため、ヘッドクリアランスが少々気になる
デザイン優先のため、ヘッドクリアランスが少々気になる
トランク容量はCクラスよりも30L大きい470L
トランク容量はCクラスよりも30L大きい470L

 出し入れがしやすい形状とはいいがたいが、しかし独立したトランクスペースを持たないAクラスやゴルフ、そしてボルボV40に比べれば大きなアドバンテージだろう。

 メルセデスのトランクスペースはセキュリティレベルが高く一旦施錠してしまえばキーなしでトランクを開けることはできない。

 では、1.6L、直4ターボエンジンのCLA180から走り出してみよう。エコモードに設定してアクセルを踏み込むとストレスなくスルスルと加速。超低速からターボが効く感じだ。

 最大トルク20.4kgmは1250rpmから発生するのだが、なるほど、スペックが示すとおり、極低速から力強く加速する。

 これが2LエンジンのCLA250だと1200rpmで35.7kgmを発生。その加速レベルはやはり1.6Lモデルとは一線を画すレベルのものだ。

 シフトアップもスムーズでアクセルペダルの踏み方に合わせたシフトチェンジを行ない、しかもデュアルクラッチだからダイレクト感がありステアリングを握ったままのスポーティなパドルシフトもしっかり楽しめる。

リアビュー
リアビュー
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