ベストカー本誌の過去記事から名企画・歴史的記事をご紹介する「ベストカーアーカイブ」。今回は2013年の企画「クルマの世界の裏メニュー」から、クルマに関する『裏メニュー』的体験談10選をプレイバック! なおどれも10年以上も前のお話ですので、ここで紹介されていたからと「ウチにもこんなのつけてよ!」なんて突撃かますのはナシでお願いいたします!!(本稿は「ベストカー」2013年12月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
■スバルトラヴィックでオプション設定のないクルーズコントロールを特別に付けてもらった
トラヴィックは2001年8月に登場した、スバルが当時GMと資本提携を結んでいたことにより誕生した3列シート7人乗りのミニバンである。ちなみに、スバルとしては初のミニバンということになるのだが、GMグループの一員であるオペルザフィーラのOEMで、タイ工場で生産されて日本へ輸入されていた。
さて、トラヴィックの購入を考えていたIさん。試乗もしクルマ自体の乗り味も気に入り、契約書に判子を押す気も満々だったのが、グレードを選ぶ段階でちょっとした問題が起きてしまった。
Iさんが欲しいグレードは一番人気だったエアロパーツつきのSパッケージだったのだけど、Sパッケージにはクルーズコントロール(以下クルコン)の設定がなかった。クルコンは高速道路を使った長距離ドライブの多いIさんにとってはぜひとも欲しい装備だった。
しかし、Iさんは最上級グレードのSLパッケージにはクルコンが標準装備だったことに目を付け、「SLパッケージに付いているクルコンって、どうにかSパッケージにはつきませんか? つくならすぐに判子を押すのだけど」とダメモトで交渉。
すると営業マンはなんと「契約してもらえるならサービスでつけましょう」。
数日後、本来設定のないクルコンつきのSパッケージが、営業マンの言葉どおりIさんに届けられたのだった。
この芸当ができたのは、トラヴィックが今では当たり前になった電子制御スロットルだったおかげ。
電子制御スロットルはアクセルペダルと出力調整をするスロットルバルブが電気信号で繋がっているため、極端に言えば「アクセルペダルは全開でもスロットルバルブは全閉」といったこともできるので、クルマにクルコン用のソフトウェアが入っていれば、クルコンのスイッチをつければ作動することもよくあるのだ(トラヴィックの場合はワイパースイッチに内蔵)。
それにしても、よくぞこんな対応をしてくれたものである。
購入を考えているグレードにクルコンがなくても、同車種の同じパワートレーンのグレードにクルコンつきが設定されているなら、やってみる価値のあるチャレンジだ。
なお、クルコンの後づけは、アフターパーツのスロットルコントローラーの装着で可能となるケースも多いのでご参考までに。
【画像ギャラリー】注文してない仕様が届いちゃった!!? タイヤの「裏ブランド」ってなんぞ!!? クルマ界の「裏メニュー」的体験談10選(8枚)画像ギャラリー■ポルシェ911カレラ4Sには、カタログにはない「右ハンドルのMT」が存在する
ポルシェ911にはとてもよくできた2ペダルAMTのPDKが採用されている。いまや、ほとんどの911オーナーがPDKを選んでいる。
某在京民放局に勤務するMさんは無類のクルマ好きで、3ペダルMT派。911には左ハンドルならMTの設定があるのだが、Mさんは「右手でのMT操作はどうもしっくりこないので、できれば避けたかった」のだ。もちろん設定がないのだから諦めて、3ペダルMT、左ハンドルで心は決まっていた。
ついに念願かなってポルシェ911を購入する機会が訪れた。ディーラーに行っていろいろと仕様を決めていく際に「本当は右ハンドルのMTがあると嬉しいんですけどね……」とつぶやいたところ、担当営業マンの目がキラリと光った(と、Mさんは感じた)。
「実はですね、あるんですよ。カタログには記載していないんですが、右ハンドルのMT」。
なんでも、イギリス人の駐在員などは本国では絶対に右ハンドル車しか乗らないし、基本的にはMTが当たり前のクルマ文化。日本でも乗り慣れた「右ハンドルのMT」を希望するケースが多く、用意しているのだという。Mさんがこの話に飛びついたのは言うまでもない。
「ケイマンの右MTに座ったことがあり、ペダル配置にちょっと違和感があったのですが、911の右ハンMTは違和感ないんですよ。
馴れた左手でのMT操作でドライビングが楽しくて楽しくて!!」と大満足のMさん。ただ、本当にレアな仕様のため、注文から納車までとてつもなく長期間待つことになった。
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