2025年12月に発売となった新型RAV4。ようやく公道試乗会が都内で開催された。初めて乗ったモータージャーナリストの国沢光宏氏は、新型RAV4のZとアドベンチャーをどう評価したのか?
文:国沢光宏/写真:奥隅圭之、ベストカーWeb編集部
都内の一般道、首都高速で試す!
最初に書いておくがタイトルが「辛口評価」となっているけれど、私は「辛口」でなく「正直」です。よいクルマは躊躇わず誉めるし、イマイチならその通り評価するだけ。ということで新型RAV4である。前置きは後回しにして試乗といきましょう!
まず上級グレードの“Z”から。走り出してすぐ「あらら?」なのが乗り心地。235/50R20インチタイヤ(TOYO PROXES SPORT)を履いているため不利なハズながら、予想以上に良質。加えてボディの剛性感高く、全体としてSUVというより、よくできたセダンみたい。
ダンパーは新しいコンセプトになっており、さらに前後のサスペンションの取り付け部分の強度を上げるなど「乗り心地良いクルマになるためのアイテム」をすべて取り入れているそうな。こういった対策、文法通りにやればハッキリ効果出る。
ところが実際採用しようとすると、コストの問題や「そこまでやらなくても問題ない」みたいな車体設計からの不要論出てしまう。最近のトヨタの凄いところは、テストドライバーの意見をクルマ作りに反映させている点。ステアリングフィールも良く快適です。
ブレーキのタッチも良くなっている。今までブレーキの油圧系は高圧タンクからバルブを開くことで稼働させていた。このシステム、確実ながらバルブの精度コントロールが難しく、カックンブレーキ傾向になりがち。新型は電動加圧ポンプ式に変更されたため普通のエンジン車と同じ“踏み心地”になっている。
■新型RAV4主要諸元
ボディサイズ=全長4600×全幅1855×全高1685mm
パワートレイン=シリーズパラレルハイブリッド、2.5L+電気モーター+E-four
エンジン=最高出力186ps/最大トルク22.5kgm
フロントモーター=最高出力136ps/最大トルク21.2kgm
リアモーター=最高出力54ps/12.3kgm
システム最高出力=240ps
WLTCモード燃費=Z(22.5km/L)、アドベンチャー(22.9㎞/L)
EV走行距離=151km
次に気になるのがドライバビリティ。RAV4は先代から良い意味でエンジンの存在感が大きかった。走り出しこそモーター主体ながら、速度出た状態だとしっかりエンジンを感じる。エンジンを発電機として使いモーターで走るタイプの2モーターハイブリッド(ホンダや日産)はエンジンの存在を隠す方向。
実際、エンジン車より電気自動車に近い雰囲気を持つ。RAV4に乗るとエンジン車である。その代わりけっこう気持ちよいエンジンフィールなのだった。スポーツエンジンのように乾いた音で回る。
エンジン車から乗り換えた人だと違和感なし。モーターで走る雰囲気が好きならRAV4に追加されたPHEVを薦めておく。補助金使えばハイブリッドと大差なし(東京都ならPHEVの方が安い)。

■補助金を引くとPHEVの方が安い
・RAV4 Z(PHEV)=600万円-CEV補助金85万円-東京都補助金55万円-エコカー減税3万円-グリーン化特例3万2500円=453万7500円
・RAV4 Z(HV)=490万円-エコカー減税3万円=487万円
※2026年3月までの金額。2026年度は未定
上記のとおり、車両本体価格は110万円、ハイブリッドよりPHEVのほうが110万円高いが、補助金等を引くと33万2500円(諸費用を除く)、PHEVのほうが安くなる。
■RAV4ラインナップと価格
Z PHEV(E-four)=600万円
GR SPORT(PHEV、E-four)=630万円
Z(ハイブリッド、E-four)=490万円
アドベンチャー(ハイブリッド、E-four)=450万円











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