スバル レヴォーグ登場目前の今、日本でもツーリングワゴンへの関心が高まっている。そんな最中にドイツからホットなニュースが飛び込んできた。
なんとBMWが、 3シリーズのスペシャルモデル「M3」に、史上初となるツーリングワゴン仕様を設定すべく、開発に取り組んでいることを明かしたのだ。
史上最強のツーリングワゴンとなることが予測させる「M3ツーリング」はどんなクルマに仕上げられるのか、待ち受けるライバルとは? 最新情報をお届けしよう。
文:大音安弘、写真:BMW、アウディ、メルセデスベンツ
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度肝を抜くツーリングワゴンの誕生か!?
2020年8月12日、BMWは、1枚の写真を添えたリリースを発表。それは史上初となるM3のツーリングワゴン仕様「M3ツーリング」市販化の予告(=メイン画像)であった。
リリースによれば、BMWのハイパフォーマンスモデルの開発を手掛けるBMW M社が、M3ツーリングのプロトタイプでのテスト走行を開始し、既に公道でのテストも実施していることを明かしたのだ。
最新世代となる3シリーズは、2020年9月、新型M3セダンの世界初公開を予定しており、派生モデルとして、クーペ仕様の「M4」を同時公開。
さらに2021年には、オープンモデルの「M4コンバーチブル」も新型へとアップデートすることを予告済みだ。その前祝いともいうべきタイミングで、史上初の「M3ツーリング」の存在を明かしたのである。
現時点で明かされているのは、リアビューの一部を写した写真に加え、限定的な情報のみ。ただ、エンジンは、6気筒Mツインパワーターボを搭載し、日常からサーキットまで楽しめる究極のエステートカーになることを予告している。
そこで投入目前のM3セダンの事前情報をベースに、究極のツーリングワゴンの性能を予測してみた。
新型のM3に搭載されるエンジンは、M社による新開発の直列6気筒ターボユニットだ。排気量は不明だが、おそらく従来型同様の3.0Lと見られる。
出力は2タイプあり、最高出力480hp仕様の6速MT仕様と、コンペティション向けの最高出力510hp仕様の8速Mステップトロニック(DCT)が用意される。最大トルクは共に650Nmを発揮する。
また、伝統のFR(後輪駆動)に加え、今後、4WD「M xDrive」も投入予定だという。ちなみに、エンジン性能は、標準仕様で49hp、コンペティションで60hpも向上。最大トルクも100Nmも高められている。
妥協なき、M社の姿勢と、待望のツーリングということもあり、エンジンとトランスミッションの仕様は、そのまま受け継がれると見られる。ただ、ワゴンという特性もあり、駆動システムは、4WDのみとなる可能性もある。
エクステリアの特徴は、M3セダン譲りとなり、大型化されたフロントグリルとMモデルの特徴でもある中央にオフセットされた4本出しのエキゾーストパイプが採用される。
もちろん、トレッドもワイド化され、ブリスターフェンダー仕様となることは、ティザー写真からも明らかだ。
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