2020年9月16日に世界初公開され、ついに、文字通りその「ベール」を脱いだ日産 新型フェアレディZ(プロトタイプ)。
今回の公開は“プロトタイプ”とはいうものの、内外装は完成度が高く、市販前提の「最終プロト」だという。
発表会での画像をふんだんに盛り込みながら、華麗な最新“Z”の細部を紹介しよう!
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※本稿は2020年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/Nissan、ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』 2020年10月26日号
■初代S30型をモチーフに、4代目 Z32型のテイストも感じさせるデザイン
どこから見てもフェアレディZ!
第一印象はこれしかない。
このクルマがふとそのあたりに止まっていたとしても、「あっ、Z!」と間違いなく思う。その佇まいでフェアレディZを感じさせる“雰囲気”をまとっている。
エンジンフード中央、エッジラインの効いたバルジ、シャープに切り落としたフード前端、ヘッドランプの形状など、ディテールは初代S30型を思い起こさせるものである。
Aピラーを頂点に滑らかにリアクオーターへつながるライン、エンジンフードよりわずかに低いテールエンドといったシルエットもS30型をモチーフとしている。
しかし、S30のコピーでもないし、相似形の拡大モデルでもない。
51年前のS30を想起させながらも、現代流のモダンさを盛り込みつつ“Zらしさ”を表現している。リアコンビランプは4代目、Z32型をイメージさせる。
ボディサイズは全長4382mm、全幅1850mm、全高1310mm。現行Z34型に対して全長は122mm長く、全幅は5mm広くなっている一方、全高は5mm低くなっている。
Z34型はマッシブな塊感のあるシルエットだが、この新型Zはシュッと伸びやかでスマートな印象で大きさを感じさせない。
ホイールベースは明らかにされていないが、開発を統括する田村宏志CPSは「現行型とそんなに違うことはない」というから、2550mm前後ということだ。
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