車両価格だけではわからない 日本車VS輸入車「本当の価格差」

車両価格だけではわからない 日本車VS輸入車「本当の価格差」

 最近は価格差が縮まってきたこともあり、国産車と輸入車を比べて買う人も増えているはず。でも、国産車と輸入車の価格差は車両本体価格だけではわからない。カーナビなど必要な装備を加えたトータル価格で比べると、価格差が変わってくる車種もあるからだ。

 そこで、次の10組の競合車同士で、トータルでの価格差をチェックした!

●対決ラインナップ
・ノート e-POWER X VS ルーテシア インテンス(38万2200円)
・レヴォーグ GT・EX VS メガーヌ スポーツツアラーGT(17万9000円)
・キックス e-POWER X VS Tクロス 1st(25万9100円)
・オデッセイ e:HEVアブソルート VS シャラン TSIハイライン(81万1000円)
・ハリアー ハイブリッドG VS ティグアン TSIハイライン(71万9000円)
・RAV4 ハイブリッドG・4WD VS XC40 B4 AWD モメンタム(96万1000円)
・フィット e:HEV ホーム VS ポロ TSIハイライン(78万1000円)
・ヤリス ハイブリッドZ VS プジョー208 アリュール(30万4000円)
・クラウン 2.5ハイブリッドRS VS C180 アバンギャルド(1万9000円)
・レクサスIS300h Fスポーツ VS 320i Mスポーツ(19万円)
※()は車両本体価格の価格差。すべて輸入車のほうが高い。

※本稿は2021年1月のものです
文/渡辺陽一郎 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年2月26日号

【画像ギャラリー】日本車と輸入車の価格差 どれだけ詰まる? ピックアップされた20台をギャラリーでチェック!


■日産 ノート e-POWER X VS ルノー ルーテシア インテンス

 ノートとルーテシアは、両車ともに同じプラットフォームを使う。ホイールベースも実質的に同じで、足まわりを含めてプラットフォームの開発は主にルノーが担当した。

 その効果もあり、ノートは現行型になって走行安定性と乗り心地が大幅に向上した。足まわりが柔軟に伸縮して快適だ。

 カーブではボディが大きめに傾くが、挙動の変化が穏やかに進んで安定性も損ないにくい。現行型ノートは、5ナンバーサイズに収まる国産のコンパクトカーでは、最高峰の足まわりを備える。

 そしてノートの運転感覚は、共通のプラットフォームを使うルーテシアに似ている。

日産 ノート…車両価格 218万6800円+オプション価格 51万9200円=トータル価格 270万6000円(価格はe-POWER X。オプションは、プロパイロットやカーナビのセットオプションに、LEDヘッドランプなどを追加)
日産 ノート…車両価格 218万6800円+オプション価格 51万9200円=トータル価格 270万6000円(価格はe-POWER X。オプションは、プロパイロットやカーナビのセットオプションに、LEDヘッドランプなどを追加)
ルノー ルーテシア…車両価格 256万9000円+オプション価格 20万円=トータル価格 276万9000円(下記の価格はインテンス。オプションはステアリングの支援機能、360度カメラなどをセットにしたテックパックを加える)
ルノー ルーテシア…車両価格 256万9000円+オプション価格 20万円=トータル価格 276万9000円(下記の価格はインテンス。オプションはステアリングの支援機能、360度カメラなどをセットにしたテックパックを加える)

 一般的にメーカーが異なると、同じプラットフォームを使っても運転感覚に共通性を見出しにくいが、この2車種には通じるところがある。

 ただしパワーユニットは両車で異なり、ノートがハイブリッドのe-POWERで、ルーテシアは1.3Lターボだ。

 ノートe-POWER Xとルーテシア インテンスで車両本体価格を比べると、後者が38万2200円高い。

 ノートe-POWER Xでは、運転支援機能のプロパイロットやLEDヘッドランプが、それぞれセットオプションになる。両方を装着すると51万9200円の上乗せだから、総額は270万6000円になる。

 ルーテシア インテンスも、運転支援機能や安全装備がセットのテックパックを選ぶと、総額は276万9000円。オプション装着によってノートの装備が少し充実するが、価格差はかなり縮まる。

●総額差:38万2200円→6万3000円

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