車両価格だけではわからない 日本車VS輸入車「本当の価格差」


■トヨタ ハリアー ハイブリッドG VS VW ティグアン TSIハイライン

 上級SUVのハリアーは、売れゆきが絶好調だ。現行型は2020年6月の登場だから設計も新しく、従来の取り扱い店舗はトヨペット店のみだったが、今はトヨタの全店が扱う。ほかの販売系列でもハリアーが活発に売られ、2020年7月以降は1カ月に9000台近くが登録されている。

 グレードはハイブリッドを取り上げる。販売比率は37%だから、ノーマルエンジンよりも少ないが、ハイブリッドは低燃費に加えて動力性能にも余裕を持たせた。加速は滑らかでノイズも小さい。

 グレードは各種の装備を充実させたハイブリッドGを選ぶ。

 ライバル車はVWティグアンだ。エンジンは1.4Lのターボで、動力性能は2.5Lに匹敵する。グレードはTSIハイラインとした。安全・快適装備が幅広く標準装着され、オプションで加える必要はない。車両本体価格は471万9000円と高めだが、上乗せを抑えられる。

トヨタ ハリアー…車両価格 400万円+オプション価格 6万8200円=トータル価格 406万8200円(価格はハイブリッドG。カーナビは標準。オプションはリヤクロストラフィックオートブレーキ(6万8200円)を加える)
VW ティグアン…車両価格 471万9000円+オプション価格 0円=トータル価格 471万9000円(価格はTSIハイライン。ヘッドアップディスプレイ、リアゲートの電動機能などが装着されオプションの必要はない)

 ハリアーもハイブリッドGは装備が充実するが、後退時の安全性を高めるリヤクロストラフィックオートブレーキと、後方の並走車両を知らせるブラインドスポットモニターのセットオプションは加えたい。

 そうなると車両本体の価格は、ティグアンが71万9000円高いものの、オプションを含めると約65万円差まで縮まる。

 このほかティグアンのハイラインには、各種の情報を表示できる液晶メーターのアクティブインフォディスプレイなども標準装着され、装備の充実度はハリアーハイブリッドGを上まわる。

●総額差:71万9000円65万800円

■トヨタ RAV4 ハイブリッドG・4WD VS ボルボ XC40 B4 AWD モメンタム

 RAV4は、機能や装備の割に価格を抑えたSUVとして人気が高い。グレードは2.5L直列4気筒をベースにしたハイブリッドGの4WDを選ぶ。

 ハリアーハイブリッドGの価格は、2WDが400万円だが、RAV4の同グレードは、4WDを搭載して402万9000円だ。

 ライバル車に選んだのはボルボXC40だ。エンジンは2L直列4気筒ターボで、48Vによるマイルドタイプのハイブリッドも搭載する。グレードはB4 AWD(4WD)モメンタムを選ぶ。

トヨタ RAV4…車両価格 402万9000円+オプション価格 11万円=トータル価格 413万9000円(価格はハイブリッドG・4WD。大半の装備が標準装着される。オプションで加える必要があるのはTコネクトナビ程度だ)
ボルボ XC40…車両価格 499万円+オプション価格 0円+車両価格 499万円(価格はB4 AWDモメンタム。衝突被害軽減ブレーキは標準装着され、充実した内容だ。オプション装着の必要はない)

 両車の価格を比べるとXC40が96万1000円高いが、RAV4に11万円のTコネクトナビを加えると、差額が85万1000円に縮まる。

 それでも依然として価格差は大きいが、XC40は安全装備が充実している。対向車線の衝突回避機能やドライバーの注意散漫を警報する機能などを豊富に備えている。

 またXC40は、インパネなどの内装も上質で、装飾類も凝っている。馴染みやすい雰囲気だが、上質感という点ではメルセデスベンツやBMWなどのプレミアムブランドに近い。

 このような作りの違いは価格に換算しにくいが、最終的に残された約85万円の価格差の内、45万円前後は埋まるだろう。

 その一方でRAV4は、XC40に比べて後席が広く、大人4名の乗車にも適する。実用指向のファミリーユーザーも視野に入れている。対するXC40は、機敏な運転感覚も含めてパーソナル指向が強い。この持ち味の違いも考慮して選びたい。

●総額差:96万1000円→85万1000円

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