■トヨタ RAV4 ハイブリッドG・4WD VS ボルボ XC40 B4 AWD モメンタム
RAV4は、機能や装備の割に価格を抑えたSUVとして人気が高い。グレードは2.5L直列4気筒をベースにしたハイブリッドGの4WDを選ぶ。
ハリアーハイブリッドGの価格は、2WDが400万円だが、RAV4の同グレードは、4WDを搭載して402万9000円だ。
ライバル車に選んだのはボルボXC40だ。エンジンは2L直列4気筒ターボで、48Vによるマイルドタイプのハイブリッドも搭載する。グレードはB4 AWD(4WD)モメンタムを選ぶ。
両車の価格を比べるとXC40が96万1000円高いが、RAV4に11万円のTコネクトナビを加えると、差額が85万1000円に縮まる。
それでも依然として価格差は大きいが、XC40は安全装備が充実している。対向車線の衝突回避機能やドライバーの注意散漫を警報する機能などを豊富に備えている。
またXC40は、インパネなどの内装も上質で、装飾類も凝っている。馴染みやすい雰囲気だが、上質感という点ではメルセデスベンツやBMWなどのプレミアムブランドに近い。
このような作りの違いは価格に換算しにくいが、最終的に残された約85万円の価格差の内、45万円前後は埋まるだろう。
その一方でRAV4は、XC40に比べて後席が広く、大人4名の乗車にも適する。実用指向のファミリーユーザーも視野に入れている。対するXC40は、機敏な運転感覚も含めてパーソナル指向が強い。この持ち味の違いも考慮して選びたい。
●総額差:96万1000円→85万1000円
■ホンダ フィット e:HEV ホーム VS VW ポロ TSIハイライン
フィットは全長が4m以下で、全高も立体駐車場を使いやすい高さに抑えながら、後席を含めて広い室内を備える。燃料タンクを前席の下に搭載したから、荷室の床が低く、シートアレンジも多彩だ。
エンジンはノーマルタイプのほかに、モーター駆動を中心とするハイブリッドのe:HEVも用意した。動力性能にも余裕があり、グレードはこのシステムを搭載したホームを取り上げる。
フィットの代表的なライバル輸入車はVWポロだろう。全幅が少しワイドだから3ナンバー車になるが、全長は4060mmに収まる。
ハイブリッドではないが、1L直列3気筒ターボエンジンを搭載して、動力性能は1.8Lに匹敵する。グレードは装備の充実するハイラインを選ぶ。するとオプション装着するのはカーナビのみだ。
両車の車両本体価格を比べると、ポロのほうが78万1000円高い。ただし装備の水準を合わせるには、フィットにカーナビやアルミホイールなど35万7500円のオプション装備を加えたい。
ポロにはカーナビを装着して価格を比べると、価格差は56万6500円に縮まる。
フィット、ヤリス、ノートといった国産のコンパクトカーは、販売の好調なカテゴリーとあってライバル同士の競争も激しい。価格も割安だ。
そのため輸入車のポロは割高になっているのだが、装備を同等にするとある程度は価格差が縮まる。また、高速走行時の安定性は今でもポロが優れているから、機能や装備の違いを把握したうえで用途に応じて選びたい。
●総額差:78万1000円→56万6500円
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