■トヨタ ヤリス ハイブリッドZ VS プジョー208 アリュール
人気の高いコンパクトカーのヤリスは、走行性能と乗り心地を大幅に向上させたプジョー208と比べたい。両車ともに設計が新しい。グレードはヤリスがハイブリッドZ、208はアリュールとした。
後者はハイブリッドではないが、1.2L直列3気筒のターボを搭載して、動力性能は2Lエンジンに匹敵する。
車両本体価格は208アリュールが30万4000円高いが、ヤリスハイブリッドZには、アルミホイールや死角を補うモニターなどが標準装着されていない。また両車ともにカーナビとETCユニットはオプション設定だ。
そこでこれらのオプション装備を加えて内容を合わせると、トータルの価格差は22万3480円に縮まる。ヤリスハイブリッドZはヤリスの最上級グレードで、G以下とは違ってLEDヘッドランプは標準装着されている。それでもアルミホイールなどは装着されず、オプションで加えるから、プジョーとの価格差が縮まった。
なおプジョーは発注をシンプルにすることも考慮して、メーカーオプションを採用していない。ディーラーオプションの専用ナビ+ETCユニットとフロアマットが用意されるだけだ。
従って価格の安いシンプルなスタイル(239万9000円)を選び、LEDヘッドランプなど必要な装備をオプションで加えることはできない。アリュールか最上級の208GTライン(293万円)を選ぶ。
その点でヤリスはオプションが多い。実際に買おうとすれば価格が高くなる代わりに、選択する自由もある。
●総額差:30万4000円→22万3480円
■トヨタ クラウン 2.5ハイブリッドRS VS ベンツ C180 アバンギャルド
クラウンでは2.5Lのハイブリッドが圧倒的な売れ筋だ。2Lターボは全体の5%しか売れない。そこで人気の高い2.5LハイブリッドのRSを取り上げる。
ライバル車はメルセデスベンツCクラスだ。同ブランドではAクラスに次ぐ売れ筋車種になる。グレードは人気の高いC180アバンギャルドを選んだ。
C180アバンギャルドはハイブリッドではないが、直列4気筒1.5Lエンジンにターボを装着して、2.5Lと同等の動力性能を得ている。
両車ともに上級車種だから、全般的に装備は充実する。衝突被害軽減ブレーキやカーナビなどは標準装備だ。
クラウンにオプションで加えるべきは、後退時などの安全性を高めるパーキングサポートブレーキとパノラミックビューモニターのセットオプション。
一方、Cクラスにはベーシックパッケージを装着する。このなかには、後退時の安全性を高めるリヤクロストラフィックアラート、ペダルの踏み間違いなどに基づく誤発進を抑えるドライブアウェイアシストなどが含まれる。
この2車種の価格を比べると、車両価格、オプションを含めたトータル価格ともに、ほとんど差が生じない。
Cクラスは輸入車だが、日本でも上級セダンの売れ筋車種とされ、クラウンと同じユーザー層をターゲットに開発されたからだ。そのために装備内容や価格も似ている。
異なるのはクラウンがハイブリッド、Cクラスがターボというエンジンになる。
●総額差:1万9000円→7万7900円(本対決に限り初期時点ではクラウンのほうが(約2万円ほど)高額だったが、装備の差を埋めて考えるとクラウンのほうが約8万円安い、という結果になりました)
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