車両価格だけではわからない 日本車VS輸入車「本当の価格差」


■トヨタ クラウン 2.5ハイブリッドRS VS ベンツ C180 アバンギャルド

 クラウンでは2.5Lのハイブリッドが圧倒的な売れ筋だ。2Lターボは全体の5%しか売れない。そこで人気の高い2.5LハイブリッドのRSを取り上げる。

 ライバル車はメルセデスベンツCクラスだ。同ブランドではAクラスに次ぐ売れ筋車種になる。グレードは人気の高いC180アバンギャルドを選んだ。

 C180アバンギャルドはハイブリッドではないが、直列4気筒1.5Lエンジンにターボを装着して、2.5Lと同等の動力性能を得ている。

 両車ともに上級車種だから、全般的に装備は充実する。衝突被害軽減ブレーキやカーナビなどは標準装備だ。

トヨタ クラウン…車両価格 531万9000円+オプション価格 11万1100円+トータル価格 543万100円(価格は2.5ハイブリッドRS。オプションは、パーキングサポートブレーキなどのセットオプション11万1100円 だけで充分)
ベンツ Cクラス…車両価格 530万円+オプション価格 20万8000円=トータル価格 550万8000円(価格はC180アバンギャルド。オプションはベーシックパッケージ(キーレスゴーやパークトロニックなどを含む20万8000円)

 クラウンにオプションで加えるべきは、後退時などの安全性を高めるパーキングサポートブレーキとパノラミックビューモニターのセットオプション。

 一方、Cクラスにはベーシックパッケージを装着する。このなかには、後退時の安全性を高めるリヤクロストラフィックアラート、ペダルの踏み間違いなどに基づく誤発進を抑えるドライブアウェイアシストなどが含まれる。

 この2車種の価格を比べると、車両価格、オプションを含めたトータル価格ともに、ほとんど差が生じない。

 Cクラスは輸入車だが、日本でも上級セダンの売れ筋車種とされ、クラウンと同じユーザー層をターゲットに開発されたからだ。そのために装備内容や価格も似ている。

 異なるのはクラウンがハイブリッド、Cクラスがターボというエンジンになる。

●総額差:1万9000円→7万7900円(本対決に限り初期時点ではクラウンのほうが(約2万円ほど)高額だったが、装備の差を埋めて考えるとクラウンのほうが約8万円安い、という結果になりました)

■レクサス IS300h Fスポーツ VS BMW 320i Mスポーツ

 ISはレクサスのセダンではボディが最も小さい。街中や駐車場でも運転しやすく、後輪駆動だから運転感覚はスポーティだ。先ごろ改良を実施して、走行安定性と乗り心地を大幅に向上させた。

 エンジンは3.5L V型6気筒や2L直列4気筒ターボもあるが、販売比率は2.5Lハイブリッドが圧倒的に多く70%以上を占める。そこでIS300hに、19インチタイヤなどを加えたFスポーツを取りあげる。クルマの性格を考えると、走りに振ったFスポーツが相応しい。

 ISのライバル車は、BMW3シリーズセダンだ。スポーティな性格を備えた後輪駆動のミドルサイズセダンだからISと共通点が多い。グレードは320i・Mスポーツを選ぶ。ハイブリッドではないが、2L直列4気筒エンジンにターボを装着して、動力性能は3Lに匹敵する。

レクサス IS…車両価格 580万円+オプション価格 7万7000円+トータル価格 587万7000円(価格はIS300h Fスポーツ。オプション装備は充実しておりフル3眼LEDヘッドランプ(7万7000円)を付ければ充分)
BMW 3シリーズ…車両価格 599万円+オプション価格 0円=トータル価格 599万円(価格は320i Mスポーツ。カーナビやSOSコールなども標準装着され、オプションで加える必要のある装備はない)

 車両本体価格は3シリーズが19万円高いが、ISにはフル3眼LEDヘッドランプをオプションで加えた。3シリーズではオプション装着の必要はなく、トータル価格の差額は11万3000円に縮まる。

 レクサスが北米で開業したのは1989年だが、日本は16年後の2005年だ。BMWやメルセデスベンツなどの輸入プレミアムブランド車は、車種数の充実もあり、バブル経済崩壊後も売れゆきを伸ばした。

 これに対抗してレクサスを日本でも開業した経緯がある。そのためにISは3シリーズやCクラスを意識して開発され、装備や価格も似ている。そのうえでISはハイブリッドを強みにしているわけだ。

●総額差:19万円→11万3000円

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