月販台数ではヤリス、カローラ、シエンタ、ノートに次ぐ3~5位と2023年度の新車販売台数では4位に入り、隠れた人気車となっているルーミー。5ナンバーサイズのトールワゴンとして小さな子供がいるファミリー層に人気のようだ。そのルーミーが2023年10月頃に登場予定。今わかっているルーミーの情報すべてをお伝えしていこう。
文/ベストカーWeb、写真/ベストカーWeb編集部、ダイハツ
■隠れた人気車のトヨタルーミー&ダイハツトール
ダイハツからOEM供給を受けているトヨタルーミー。ご存知のとおり、ダイハツトールとともに、ダイハツが企画、生産している兄弟車で2016年11月に発売された。
その後、2020年9月のマイナーチェンジで、ルーミーの兄弟車、タンクが廃止されている。
2021年、2022年には単月販売台数ではヤリスを超えて1位になり、発売から約7年が経つ2023年に入っても月販台数は4~5位をキープ、その人気は衰えることを知らない。
ここに来て新型ルーミー&トールの最新情報が入ってきたので紹介していきたい。どんなクルマになるのか今わかっている情報すべてお伝えしていこう。
新型ルーミー&トールは、最新のDNGAプラットフォームが採用され、パッケージングについては2列シート5人乗りのパッケージングは変わらず、スタイルもキープコンセプトとなる模様。ただし、最新のトヨタ車が採用しているハンマーヘッドデザインは採用されないようだ。
パワートレーンについてはすでにライズ&ロッキーに設定されている1.2Lのe-スマートハイブリッドと、新開発のWA-VE型1L、3気筒NAエンジンが搭載される予定。
ちなみにライバルのスズキソリオは1.2Lのストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドの2種類のハイブリッドをラインナップしている。
まずは、e-スマートハイブリッドはどんなハイブリッドシステムなのか見ていきたい。e-スマートハイブリッドもダイハツによって開発されているため、トヨタ車に幅広く使われるTHSIIとは仕組みが違う。
e-スマートハイブリッドは、既存のシステムに当てはめると、日産のe-POWERに近い。1.2Lエンジンは発電機を作動させ、モーターが駆動を受け持つ。100%モーターの力で走行するということだ。
ホンダのe:HEVなどは、同様のシステムながら、高速巡航ではエンジンがホイールを直接駆動して効率をさらに高める制御も行う。この機能はe-スマートハイブリッドやe-POWERには備わらず、発電はエンジン、駆動はモーターと役割分担を単純にした。開発/製造コストを抑える目的もある。
e-POWERに似た機能として、Sペダル(スマートペダル)も採用した。アクセルペダルを戻すと同時に強めの減速が行われ、ブレーキペダルを踏まずに速度を幅広く調節できる。
いわゆるワンペダルドライブだ。Sペダル作動時には、減速時に減速エネルギーを使ってモーターが発電を積極的に行うので、駆動用電池に充電する回生効率も優れている。
e-スマートハイブリッドはモーター駆動だから、e-POWERと同じく加速が滑らかだ。モーターは瞬発力が強いので、アクセルペダルを踏み増した時など、機敏に加速できる特徴もある。
ノーマルモードと燃費をさらに節約するエコモードもあり、その一方でSペダルの制御に違和感が伴うユーザーは、キャンセルすることも可能だ。
WLTCモード燃費については、現行ルーミーの1Lターボは16.8km/L、1L、NAは18.4㎞/Lだが、新型ルーミーのe-スマートハイブリッドは27㎞/L前後、1L、NAは20㎞/L前後になりそうだ。
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