価格としてはまだまだ高い輸入車EV。国内ではまだインフラが整ってない部分もあるが、一方でベーシッククラスのモデルが充実してきている。そのなかで今、実力のあるお薦めモデル8台をご紹介しよう!!
※本稿は2023年10月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年11月26日号
■ヨーロッパは排ガス不正でディーゼルからEVへ
ディーゼルエンジンの排ガス不正が発覚し、ヨーロッパの自動車メーカーはCO2削減のためにEV戦略へと舵を切った。アメリカもテスラの好調に後押しされ、EV化の波が押し寄せている。
ロシアのウクライナ侵攻で内燃機関も生き残る道が開けたが、これからの主役はEVだ。海外メーカーも魅力的なEVを意欲的に日本に送り込んできた。
日本製EVとガチンコ勝負できるベーシッククラスのEVは選択肢が豊富だ。ドイツ勢もEVシフトを鮮明にしている。
その筆頭がフォルクスワーゲンのID.4だ。パッケージングはいいし、走りに関しても高い得点を与えられる。リア駆動ならではの素直な動きだから扱いやすい。
ドアの閉まり音や見栄えがいいなど、質感も高いから、初めてのEV選びにもお薦めの一台だ。最新モデルはアップデートを行い、航続距離を延ばすなど、進化しているから一段と魅力を増した。
上級のプロだけでなく、電池容量を抑えた廉価版のライトでも長く付き合えるだろう。
安全性の高い乗用車を作り続けているボルボは、時代の先陣を切って電動化を公約に掲げた自動車メーカーだ。
内燃機関の開発を早々に打ち切り、積極的に高品質のEVを増やし続けている。技術の進歩にも意欲を見せ、’23年にはシングルモーター搭載車をリア駆動へと変更した。
そのボルボの世界戦略車がクロスオーバーEVのXC40リチャージだ。インテリアにリサイクル素材を採用し、最新モデルはパワーアップするとともに電池容量も増やしている。
日本で使いやすいボディサイズだし、走りも力強い。キャビンとラゲッジルームも実用になる広さだ。
これに続いて日本に上陸した末っ子EVのEX30は、日本の道路で持て余さない最適サイズで登場した。
ビギナーでも扱いやすいし、キャビンも不満のない広さを確保している。これからが旬のEVで、安全装備もテンコ盛りだから長く乗れるだろう。
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