フロントのイニシャル調整&リヤのフル調整サスはクラス唯一!
そして注目の「ZX-25RR」は、フロントフォークに調整機構、リヤにグレードの高いBFRC liteを採用。スーパーバイク世界選手権のワークスチームを意識したKRTカラーも専用だ。
急激なサスの伸び切りを抑えるトップアウトスプリング付きのショーワ製φ37mm倒立フォーク=SFF-BPは継続採用となるが、フォークトップにイニシャル(初期荷重)調整機構を追加。
リヤは新たにピギーバック式リザーバータンク付きのショーワ製BFRC liteを投入した。Ninjaシリーズ最高峰のZX-10Rと同様のバランスフリー技術を用いたサスで、スムーズな動き出しと安定した減衰力が特徴。さらにイニシャルのほか、伸側、圧側の減衰力アジャスターまで採用する。
従来型の調整機構はリヤのイニシャルのみだったが、新型はサーキットなど状況に応じたハイレベルな走りが可能に。国産250クラスでフロントに調整機構とリヤにフル調整式サスを備えるのは唯一ZX-25RRのみだ。
車重は、RRが従来から1kg増の183kgに。SEは182kg、STD仕様は180kgをキープしている。
全4カラー設定、国内仕様は100万円以内に収まる?
車体色は全車ともニューカラーで、ZX-25RRがライムグリーン(KRTカラー)の1色設定。SEはメタリックマットグラファイトスティールグレー、キャンディパーシモンレッドの2色、STDはメタリックスパークブラックのみの設定となる。
日本仕様のアナウンスはないが、同様のモデルチェンジに期待したい。価格についてはインドネシア仕様のRRが1億2990万ルピア。2022年型SEから+990万ルピア、日本円換算で約8万5000円増となる。現行の日本仕様は93万5000円(SE KRTエディション)なので、国内版RRはなんとか100万円以内に収めて欲しいところだ。
なおインドネシア仕様のSEは約3万3000円増。国内版の新型ZX-25R SEはプラス数万円で収まるか!?
【まとめ】またも“クラス唯一”を続々投入、上級版のZX-4Rにも期待!
“クラス唯一”の装備を多く抱えるZX-25Rだが、新型はさらにカラー液晶メーター、RRはフロント調整機構&フル調整可能なリヤサスという、またしてもオンリーワンの装備を獲得した。
ZX-25Rは、2021年の販売台数は250フルカウル勢でトップ、250クラスでは3位の販売台数を記録した人気モデル(二輪車新聞調べ)。2023年は最大のライバルであるホンダのCBR250RRもモデルチェンジで対抗する模様だが、さらにZX-25Rがセールスを伸ばすか?
そして今回、ZX-25Rの400cc版である「Ninja ZX-4R」の発表を期待していたファンも多かったようだが、今後に期待。インドネシア市場は250cc以下がメインだけに、10月4日開幕のインターモト、11月8日スタートのミラノショー(EICMA)など欧州ショーでの発表を待ちたいところだ。
カラー液晶、大型サイレンサー、ハイグレードなサスといった豪華アイテムは、上級モデルにあって遜色ない装備。これらが噂のZX-4Rに搭載されることも期待したい!
【画像ギャラリー】「ZX-25RR」の各部詳細と新旧比較、新カラーをチェック!(15枚)画像ギャラリー
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