一本橋やスラロームはどうなる? 名車CB400SFに代わる教習車候補!400XとGB350教習車を見よ!

一本橋やスラロームはどうなる? 名車CB400SFに代わる教習車候補!400XとGB350教習車を見よ!

 2022年10月いっぱいでCB400スーパーフォアが生産終了したことは、当WEBでもお伝えしてきたが、教習車はどうするの? という動向をお伝えしたい。

 400ccまでの排気量となる普通自動二輪免許の取得者は増加傾向で、二輪業界としてもこの勢いを維持するために教習車の新機種開発は避けては通れない重要な課題。果たして教習車に選ばれたのはどの機種か?

文/ベストカーWeb編集部、CG/SRD

【画像ギャラリー】400Xのシート高はCB400SF教習車よりも50mm高い! 足着き性は?(7枚)画像ギャラリー

教習車にできる400ccのラインナップは数えるほどしかない

 バイクの教習車はクルマのように仮免許による公道での路上教習はないが、法規に対応する必要がある。そのため、令和2年排出ガス規制に対応しなかったCB400スーパーフォア(SF)とともに、これをベースとするCB400SF教習車仕様も生産終了してしまったのだ。

 車両の耐用年数を考えると新機種開発が急務。教習車の供給終了は生徒数を制限してしまう可能性があり教習所の経営にも影響するだろう。ところが、普通自動二輪免許の教習車として使用可能な300cc以上の排気量を持つ候補車のラインナップはかなり限られている。

 近年、バイクの人気は401cc以上のビッグバイクか、車検が不要となる126~250ccまでの軽二輪に二分しており、300~400ccのマニュアルミッション車は年々減り続けている。現行の候補車はホンダで3機種、ヤマハとカワサキで各2機種しかない。

 さらにカウル付きのスーパースポーツモデルを除くと3メーカーで4機種に絞られるが、今回入った情報は、「ホンダが普通自動二輪の教習車を発売する」というもの。考えられるのはネオクラシックのGB350かクロスオーバーツアラーの400Xのみ。果たしてどっち?

400X(左)とGB350(右)を教習車にしてみるとこんな感じに。最大手のホンダでもベース車にできる400ccモデルは限られてしまうのだ。CGイラストは編集部で制作したもの
400X(左)とGB350(右)を教習車にしてみるとこんな感じに。最大手のホンダでもベース車にできる400ccモデルは限られてしまうのだ。CGイラストは編集部で制作したもの

新型普通二輪の教習車は400Xが濃厚だ

 編集部が得た情報によると普通自動二輪の新型教習車は400Xが濃厚。この7月には、400Xと同じクロスオーバーツアラータイプのNC750Xが教習車のNC750L(L=Licence/免許)として令和2年排ガス規制に対応して発売されており、普通二輪も同じ流れになるだろう。

 400Xには、2013年のデビュー当時にCB400Fというネイキッドモデルも兄弟車として存在しており、こちらの方が教習車向きだったが不人気のため一代限りで販売が終了してしまった。また、フルカウルの兄弟・CBR400Rはハンドルが低すぎるため教習車には不向きとなる。

 400Xは海外ではCB500Xとして販売されているモデルで、実質は大型バイクと言えるモデル。2019年には前輪が17→19インチに大径化され全高が45mmアップした。CB400SF教習仕様車よりも全高が295mmも高いので、初心者の教習生にとっては手強いサイズかも知れない。

 では、なぜGB350が選ばれないかというと、ビッグシングルよりも400Xの並列2気筒エンジンの方が扱いやすいからだと思われる。また、GB350の空冷というメカニズムも夏場の低速走行が連続する環境で不利だろう。つまり、400X一択という状況なのだ。

400X教習車仕様 [HONDA] CB400SF教習仕様車に比べて30cmも高いのは、大型のスクリーンがあるのと、フロントホイール径が大きいのが理由。CGイラストは編集部で制作したもの
400X教習車仕様 [HONDA] CB400SF教習仕様車に比べて30cmも高いのは、大型のスクリーンがあるのと、フロントホイール径が大きいのが理由。CGイラストは編集部で制作したもの

次ページは : CB400SF教習仕様車に比べて実技の難易度はどうなる?

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!