ひと昔前に比べて車両本体価格が上昇傾向にあることは認めざるを得ない。しかし、それに比例して、走行性能や安全性能が向上していることもまた事実。いや、むしろ性能面の進化の度合いに比べれば、価格の上昇カーブはむしろ緩やかなのかも? だから、“安かろう、悪かろう”などという言葉はイマドキのクルマには通用しない……ということで、ここでは安いのに悪くない優等生的な6モデルをピックアップ!
文/FK、写真/スバル、ダイハツ、トヨタ、日産、ホンダ
【画像ギャラリー】売れるにはワケがある! 絶好調の理由を紹介!(31枚)画像ギャラリーヤリス(車両本体価格:139万5000円~252万2000円)
昨年2月の発売以来、他を圧倒する抜群の販売台数を誇るヤリス。その人気の理由は枚挙に暇がないが、豊富なラインナップとリーズナブルな価格設定も大きな魅力といえる。エンジンと駆動方式は各3種類から、トランスミッションは4種類から選択可能であらゆるオーナーのニーズに対応。
加えて、軽快なハンドリングと上質な乗り心地を両立した点も見逃せない。これにはコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)が大きく貢献しているが、軽量・高剛性かつ低重心の新開発ボディがヤリスの良さを引き立てているのは明白だ。
また、トヨタ初の高度駐車支援システムや交差点右折時の対向直進車・右左折後の横断歩行者も検知対象としたToyota Safety Sense、乗降性が良いターンチルトシートといった先進技術や便利機能をいち早く採用するとともに、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオに至っては全車に標準装備する太っ腹ぶりを発揮! それでいてXグレード(1.0L·CVT·2WD)は139万5000円なのだから……売れない理由は見当たらない。
ロッキー(車両本体価格:166万7000円~234万7000円)
ロッキーは取り回しが良い5ナンバーサイズ、広い室内空間と大容量のラゲージ、躍動感ある力強いデザイン、そして誰もが安心できる先進・安全機能の4拍子揃ったコンパクトSUVとして2019年11月に登場。
全グレード共通の1.0リッターターボエンジンはスロットル特性を最適化してレスポンスやコントロール性を向上させるとともに、低開度域はコントロール重視、中高開度域はレスポンス重視といった細かい味付けも行われている。
スプリットギヤを用いた技術を採用したD-CVTも変速比をワイドレシオ化して優れた燃費性能と高い静粛性を実現。新プラットフォームの軽量高剛性ボディとの組み合わせが生み出す軽快な加速感と高い操縦安定性もロッキーの持ち味となっている。
2021年11月にはエンジンで発電し、その電力を使用してモーターで走行する新開発のe-SMART HYBRIDと新型1.2リッター自然吸気ガソリンエンジンを搭載したモデルをラインナップに追加。それまでは1.0リッターターボ一択だったエンジンの選択肢が増えたことは、オーナー予備軍にとっては朗報と言える。
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