後ろ姿って気にならない? デザインに時代が追いつかなかった…[見返り美人]なクルマたち

■日産・レパードJフェリー「日本では受け入れられなかった尻下がりスタイル」

後ろ姿って気になりませんか? デザインに時代が追いついていなかった!? 斬新すぎたバックシャンたち
ジャガーなどをイメージさせる尻下がりのフォルムは、これまでの国産車では見られなかったもの。優雅な雰囲気満点な一方、クセが強すぎて受け入れられなかった。なお、ドアハンドルやフューエルリッドも丸みのデザインで統一する

 レパードといえば多くの人があぶデカに登場したF31をイメージするだろうが、個性が際立っていたのはその次の世代のJ.フェリーだ。

 エレガントをキーワードにデザインされたエクステリアはエクサ同様NDIが手掛けたもの。クルマ全体をひとつのカタマリとして表現し、ボンネットからトランクにかけて続く緩やかなアーチラインが美しい。

 その一方、リアビューは独創的だ。「尻下がり」と表現される特徴的なシルエットを持ち、横一文字のテールランプは両サイドに向かって細くなる弓形となっている。

 これらにより、高級車の持ち味である威圧感や存在感とは無縁の柔和なデザインになってしまったのだ。また、見ようによってはナメクジのようにも……(失礼)。

 クルマとしての完成度は決して低くなかったが、デザイン面がマイナス要素となり日本での販売が低迷した不運のモデルだった。

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■WiLL Vi「独創的な絶壁ルーフは馬車をイメージしたもの」

 トヨタを含む5社による異業種合同プロジェクト「WiLL」から誕生したコンパクトカー、WiLL Vi。同プロジェクトの統一コンセプトが「遊びゴコロと本物感」だけあり、WiLL Viも遊びゴコロ満点のクルマになっている。

 エクステリアは各所に個性的なモチーフが取り入れられており、フロントマスクはおおらかなフード面に縦長の四角いヘッドライトを配して和やかな表情を構築。

 ボディサイドはエッジを効かせたブリスターフェンダーが力強さを表現。そして、なんといってもクリフカットと呼ばれる馬車を連想させるルーフエンドが最大の特徴だ。

 フロントと同じ造形をテーマとした和やかなリアデザインに、この斬新なルーフ形状を組み合わせたリアビューはまさに奇想天外。

 ちなみに、標準ルーフとキャンバストップの2タイプがラインナップされていた。

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■プリウス(先代)「先進のハイブリッド車は後ろ姿も最先端なのか」

 世界初の量産ハイブリッドカーとして1997年にデビューしたプリウス。どの世代でも、前衛的なデザインで時代をリードしてきたが、4代目でもその方向性は不変だった。

 全体的なフォルムは、プリウス伝統のトライアングルシルエットを継承しつつ、ハイブリッドカーとしての先進性を強調。

 フロントはトヨタ独自のキーンルックを取り入れつつ、さまざまな面を組み合わせることで、ダイナミックで動きのある特徴的なマスクを生み出している。

 リアもフロントに負けじと個性的だ。縦型のテールランプはブーメランのような形状で、スポイラーからバンパーサイド下端に流れる動きを点灯時に表現したという。

 これまでも縦型のテールランプは存在したが、乗用車でここまで大きいものは珍しい。しかも、点灯した際の奇抜さは唯一無二。LEDが普及したからこそ可能になったデザインだろう。

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