■30年も活躍したスバルフラット4の代名詞「スバル・WRX」
これほど長期間活躍したエンジンはじつに稀。2リッター水平対向のEJ20は、スバルを長きにわたって支えてきた屋台骨だ。
それまでのEA系に代わる新世代エンジンとして開発され、1989年に登場した初代レガシィに初めて搭載。高効率化と高剛性化に力点を置き、高機能電子制御インジェクションシステムやクランクシャフトの5ベアリング化を実施した。
そして、ターボ仕様では大容量水冷式ターボチャージャーや水冷式インタークーラーなどを採用し、クラストップレベルの220psを発揮したのである。
その後も数多くの車種に搭載されたEJ20だが、幾度となく改良を繰り返し、デビュー当初と生産終了時ではほぼ別物。また、SOHC /DOHC、ターボ/自然吸気など、そのバリエーションは膨大だ。
そして、最後のEJ20搭載車となったのが、2014年にモデルチェンジしたWRX。
スタンダードのS4は新世代エンジンFA20にスイッチしたが、最強モデルのSTIはEJ20を継続搭載。基本部分は従来からのキャリーオーバーで最高出力も308psのままだが、ECU制御の緻密化により加速レスポンスが大幅にアップ。加速特性も最適化された。
30年間にわたって活躍したEJ20。今後これを超えるフラット4は登場しないのではないだろうか。
【画像ギャラリー】エグゾーストノートに感涙!! 魅惑の内燃機関車をもっと見る(20枚)画像ギャラリー■マツダとともに成長したロータリーエンジンの集大成「マツダ・RX-8」
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マツダが世界で初めて量産化に成功したロータリーエンジン。
1967年にコスモスポーツに搭載されて以来、進化を続けてきたが、ひとつの集大成となるのが13B-MSP、通称RENESISだ。
従来の13B-REWと同じ654cc×2の2ローターだが、サイド排気/サイド吸気のポートレイアウトなどの革新的な技術により、自然吸気ながらターボと同等のパワーを発揮し、時代にマッチした低燃費&排出ガスのクリーン化も達成。
軽量化ローターなどにより、高回転化と圧倒的なレスポンスも実現した。
このRENESISを搭載したRX-8は、独創の4ドア4シーターパッケージが特徴。
センターピラーレスのフリースタイルドアシステムを採用し、クーペフォルムながらスポーティセダンにも匹敵する室内空間と乗降性を確保。独立したトランクは利便性も高い。
ハイパワー仕様とスタンダード仕様があり、前者は250ps、後者は210psを発揮。2008年のマイチェンでは、ハイパワー仕様は細部の見直しや改良により最高出力は下がったものの、低中速域での加速感が向上。スタンダード仕様は5psアップした
ちなみに、RX-8は2012年で生産終了となり一時はロータリーエンジンが消滅したが、2023年にはEV車(MX-30)の発電用エンジンとして復活した。
【画像ギャラリー】エグゾーストノートに感涙!! 魅惑の内燃機関車をもっと見る(20枚)画像ギャラリー■多彩な車種に搭載されるトヨタを代表するV6ユニット「トヨタ・ブレイド」
トヨタの名機といえば、古くは2T-Gや4A-G、平成以降では2JZなどが挙げられるが、このエンジンもある意味、現代のトヨタを代表するマスターピースと言えるもの。それが3.5リッターV6の2GRだ。
レクサス開業時に登場したISとGSに2GR-FSEとして搭載され、トヨタの直噴技術「D-4S」や吸排気バルブタイミングシステム「デュアルVVT-i」を採用し、ハイパワーと扱いやすさを両立したV6ユニットだ。
そんな2GR、名機と呼ぶに値するのはその懐の深さ。レクサスGSの他にクラウンやマークX、アルファード/ヴェルファイアやエスティマ、ハリアーなど幅広い車種に搭載。さらに、ロータスにも供給してエキシージやエヴォーラにも採用されるなど、型式や仕様を変更し、キャラが異なるクルマたちにうまく対応しているのだ。
ここで紹介するのは、その中で最小モデルのブレイド。
オーリスの上位車種として開発され、上級グレードのブレイドマスターはD-4S未採用の2GR-FEを搭載。コンパクトな2BOXボディに280psを発揮するV6エンジンを組み合わせたことで、ホットハッチファンからも注目された。
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コメント
コメントの使い方ブレイド以外はどれも中古値上がり激しい車種で、少し出遅れではありますが、今ならまだ金額を積めば程度の悪くない個体に辿り着ける時期ではあります。
むしろ今狙い目なのは、まだ値上がりしてない、高回転官能型V6、日産のVQ37だと思います。
搭載はZ34やスカイラインクーペなど。Z33のVQ35より大幅に上でのパワーと音が良くなっているので、高年式なのも含め買うならVQ37でしょう。