10年ぶりにフルモデルチェンした4代目ミニ。今回のフルモデルチェンジを期に、ミニの3ドアハッチバックモデルは日本人により馴じみの深いミニクーパーという車名に統一された。さて、一見すると、変わっていないように見えるが、どこが変わったのか? 1.5L、直3ターボのミニクーパーCに試乗して徹底チェック!
文:徳田悠眞(GOOD CARLIFE Channel)/写真:ベストカーWeb編集部
■変わっていないように見えるがどこが変わったのか?
小型車のグローバルスタンダードである横置きエンジン×前輪駆動をいち早く採用した英国の大衆車「MINI」。BMW傘下となった2002年の初代BMW MINIから数えると4代目、実に10年ぶりにフルモデルチェンジとなった。
2023年末にデビューしたミニカントリーマンが4代目第一弾となり、その後にミニ3ドア、ミニエースマン、ミニクーパー5ドアと続いている。これまでクーパーという名称は従来だとミニONE、クーパーといった感じでグレード名の一部にすぎなかったが、今回のフルモデルチェンジを期にミニ3ドアハッチバックはミニクーパーに統一した。
ICE(インターナル・コンバッション・エンジンの略でガソリン、ディーゼルなどのエンジン車を指す)は、1.5L、直3ターボのクーパーC、2L、直4ターボのクーパーS。そしてBEVモデルは135kWのクーパーE、160kWのクーパーSEというラインナップ。
試乗車はエントリーグレードのミニクーパー「C」。車両本体価格396万円だが、そこにメーカーオプションが加わるからコミコミ500万円コース。カワイイとは言えないお値段だが、諸々のご事情や商品力を考えると妥当だろう。装着するメーカーオプションは次のとおり。
ボディカラー(チリレッドII…8万2000円)、Mパッケージ(プライバシーガラス・アクティブシート・電動フロントシート・インテリアカメラ・Harman/Kardonスピーカーシステム…24万6000円、フェイバードトリム(ホワイトルーフ&ミラーキャップ・ベスキンベージュ・スポーツステアリングホイール・ステアリングヒーター・17インチアルミホイール・ヘッドライナーアンスラサイト・JCWスポーツシート…32万2000円)
まずはエクステリアから見ていきたい。やっぱりミニだよねとうんうん思わず頷いてしまうスタイリングで、オシャレさとシンプルさを強く感じるが、口ひげ周りやバンパーサイドの造形が変更されたことで、以前よりもスッキリした印象。
アイコニックな丸目のヘッドライトはハイテク満載だ。3種類の点灯スタイルから選べるシグニチャーライトや、ロービームとハイビームを自動で切り替えるハイビームアシスタントを装備する。
ボディサイズは全長3875mm、全幅1745mm、全高1455mm、ホイールベース2495mmと、モデルチェンジで若干のサイズアップが行われた。とはいえ、ルックスの差はほとんどない。また、ICEモデルはドアハンドル形状や無塗装素地のホイールアーチモールが付くから違和感なく受け入れられる。
リアデザインはテールライトやライセンスガーニッシュを中心に一新した。ミニに精通していなくとも、ユニオンジャックのグラフィック入り三角形のテールランプを見ればすぐに先代との見分けがつくはず。こちらもフロント同様にシグニチャーライトが備わり、3種類のパターンから好きなものを選んで点けることが可能だ。
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