いまだ中古車が大人気!! 3代目エクストレイル&ハリアー 4代目フォレスター初代CX-5 充実のミドルサイズSUV直接対決プレイバック【ベストカーアーカイブス2014】

■SUVとしての実力は!?

トヨタ ハリアーにはハイブリッドも用意されている。後輪をモーターで駆動する電動4WDとなる
トヨタ ハリアーにはハイブリッドも用意されている。後輪をモーターで駆動する電動4WDとなる

 新型エクストレイルの4WDメカは基本的に2代目から継承したオールモード4×4i。いわゆるスタンバイ4WDだが、電子制御タイプで、オートモードの他にFF固定モード、4WD固定モードを備え、雪道などでも力強いトラクションを発揮してくれる。

 このあたり、細かい制御の違いはあれど、基本的なメカニズムの考え方はCX-5もハリアー(ハリアーハイブリッドは後輪をモーターで駆動する4WDを採用)も同じ。

マツダ  CX-5
マツダ CX-5

 通常はFF状態で走行、アクセル開度や舵角、ヨーレートなどをセンシングし、必要に応じて後輪にトルク配分をする。通常の雪道であれば、充分なトラクションと走破性を実感できる。

 最低地上高は205mmあり、昨年12月のオフロード試乗会でも高い悪路走破性を実体験することができた。

 とはいえ4WD性能で一歩以上抜きんでるのはフォレスター。CVT車はアクティブトルクスプリット4WDを採用するが、常に後輪にもトルク配分されているため、やはりトラクション、エンジンブレーキ時ともに路面をとらえる力強さがある。

 また、MT車はセンターデフ方式フルタイム4WDなので、こちらは圧倒的なトラクションとスタビリティを得ることができ、本格派SUVの4WD性能。「もう一歩踏み込んだ」悪路走破性を求めるのなら、フォレスターが安心感がある。

4WD性能ではフォレスターがリードするフルタイム4WDを基本とするフォレスターの4WD性能はライバルを一歩も二歩もリードする
4WD性能ではフォレスターがリードするフルタイム4WDを基本とするフォレスターの4WD性能はライバルを一歩も二歩もリードする

■エクストレイルだけの魅力は3列シートの7人乗り

このクラス唯一の3列シート
このクラス唯一の3列シート

 新型エクストレイルには3列シート、7人乗り仕様が設定されるのがポイント。実際にサードシートに座ってみたけれど、あくまでもエマージェンシー。身長176cmの編集部梅木が座ってみたが、「何とかギリギリ座れないことはないけれど、長距離はキツイな」というのが正直な感想。

 3列シート車では2列目シートがスライドするので、1段前に出して何とか足が収まるスペース。ただ、意外だったのは、ヘッドクリアランスはしっかりと確保されていて、普通に座って頭が天井に当たることはなかった。

 3列使用状態で2列目シートに座ってみたが、若干膝頭が前席に接触する程度で、充分に2列目のスペースは確保されている。このクラスのSUVに3列シート車はないので、これはエクストレイルの大きなアピールポイント。ちなみに、3列シートモデルは受注全体の約30‌%だという。

■普通に乗っての評価は!?

 基本的にはフラットライドで快適な印象。SUVというと、最低地上高が高く、サスペンションストロークが大きく、タイヤが大きく重いこともあり、どうしてもバタバタした印象を持つ人もいるだろうが、特にそのようなネガはなく、普通の4ドアサルーンに乗っているかのような印象。

 フォレスターは『バタバタ』はしないものの、やはりSUVライクな乗り味だし、CX-5はやや硬い乗り心地。乗り心地についてはハリアーとエクストレイルが一歩リードする。

■快適で上質なインテリアはどのクルマ!?

エクストレイル。最新のSUVはどれも洗練された都会的なインテリアデザインが特徴的。そんな中でも、エクストレイルは初代からの伝統となった撥水シート、防水パネルなどを使った室内を用意する。ハリアーは上級サルーンのような室内
エクストレイル。最新のSUVはどれも洗練された都会的なインテリアデザインが特徴的。そんな中でも、エクストレイルは初代からの伝統となった撥水シート、防水パネルなどを使った室内を用意する。ハリアーは上級サルーンのような室内
CX-5
CX-5
ハリアー
ハリアー
フォレスター
フォレスター

 現代のSUVは「スタイリッシュで都会的な」クルマで、一昔前のようなSUV=アウトドア=無骨という印象はない。各車の室内をみてもそれは明らかで、いずれも機能的かつスタイリッシュにデザインされていることがわかる。特に豪華な印象をアピールするのはハリアー。木目調パネルやオプションの本革シートなどを用意し、ワンランク上級のイメージだ。

 エクストレイルは新型にモデルチェンジしても従来からの撥水シート、防水パネルを使った荷室などは継承。グローバルでは上級SUVのポジションを担うエクストレイルだが、国内仕様では「タフで使い勝手のいい」従来からのエクストレイルを受け継ぎつつ、上級のエッセンスも盛り込んだ室内。

 CX-5は昨年11月の一部改良時にシフトレバー周囲のデザインが変更され、全体的に上質な仕立てとなった印象だ。

次ページは : ■かくして結論! ミドルサイズSUVは魅力いっぱい!

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