いまだ中古車が大人気!! 3代目エクストレイル&ハリアー 4代目フォレスター初代CX-5 充実のミドルサイズSUV直接対決プレイバック【ベストカーアーカイブス2014】

■かくして結論! ミドルサイズSUVは魅力いっぱい!

最新SUVライバル4車種スペック比較&採点チェック ※採点チェックは10点満点で採点
最新SUVライバル4車種スペック比較&採点チェック ※採点チェックは10点満点で採点

 新型エクストレイルはエマージェンシーブレーキ装着グレードが設定されるなど、先進安全装備も満載され、スバルのアイサイトやマツダのスマートシティブレーキサポートなどと肩を並べる。

 ハリアーのプリクラッシュセーフティは完全停止までをサポートしておらず、一歩遅れている印象。さて、アナタはどれを選びますか!?

フロントオーバーライダーやアンダーカバーなどでよりタフなエクステリアを纏った「エクストリーマーX」も用意される。価格は264万9150円からとなる
フロントオーバーライダーやアンダーカバーなどでよりタフなエクステリアを纏った「エクストリーマーX」も用意される。価格は264万9150円からとなる

■新型エクストレイルここがポイント!

エクストレイルはディーゼルを廃止して2Lガソリンのみの設定。白いボディはCX-5のディーゼルだ
エクストレイルはディーゼルを廃止して2Lガソリンのみの設定。白いボディはCX-5のディーゼルだ

・ミドルクラスSUV唯一の3列シート7人乗りを設定
・ハイブリッドは1年後に追加予定
・エマージェンシーブレーキを含めたセーフティパッケージを採用
・世界初のアクティブライドコントロール

■4WDメカニズム 各社の違いはどうなっている!?

2LNAと2.5Lハイブリッドをラインアップするハリアー。ハイブリッドの4WDは後輪をモーターで駆動する
2LNAと2.5Lハイブリッドをラインアップするハリアー。ハイブリッドの4WDは後輪をモーターで駆動する

 本文でも触れているように、フォレスター以外の3車の4WDはいずれも「電子制御スタンバイ方式」となる。

 スタンバイ式とはいえ、例えばコンパクトカーや軽自動車の「生活4WD」に分類されるビスカスカップリング(に代表される粘性継ぎ手)による受動的な4WDではなく、車速や舵角、さらにはヨーレートなどをセンシングし、アクティブに前後トルク配分をコントロールする4WDを採用。ただし、定速走行時や減速時は後輪へのトルク配分はいっさいないので、エンジンブレーキは前輪にしか効かない。その点、フォレスターは減速時にも前輪へトルクが伝わっていて、4WDとしては一歩リードする性能。

4WDのメカニズムと性能比較
4WDのメカニズムと性能比較

【番外コラム】エクストレイルハイブリッド追加は今年の秋まで待て!

受注は1万6500台(1/20現在)
受注は1万6500台(1/20現在)

 昨年12月16日より販売を開始した新型エクストレイル。本文でも触れているように、現状、ラインアップされるのは直4、2Lガソリンエンジンのみだが、今秋をメドにハイブリッドモデルが追加されることが明言されている。

 ハイブリッドシステムは、直列4気筒2Lエンジンにエンジンとトランスミッション間に2つクラッチを介してモーターが組み合わされるタイプで、これはすでに北米向けアルティマに搭載されるシステムを改良する。

 FF用横置きシステムとなるが、基本的なハイブリッドメカニズムの構成はフーガやスカイラインに搭載されるFR用3.5L、V6ハイブリッドと同様。エンジンとモーター間のクラッチを断続することで、モーターのみのEV走行も可能となるシステムだ。

北米仕様のアルティマ(=ティアナ)にはすでに2L、2クラッチ1モーターのハイブリッドがある。エクストレイルハイブリッドも、基本メカは同じ
北米仕様のアルティマ(=ティアナ)にはすでに2L、2クラッチ1モーターのハイブリッドがある。エクストレイルハイブリッドも、基本メカは同じ

 ところで新型エクストレイルの販売状況だが、発売開始から約1ヶ月後の1月20日現在の受注台数は約1万6500台で月販目標の2500台を6.6倍上回るペース。

 30歳代以下のユーザーが40%程度と最大比率で、以下40歳代が約24%、50歳代が約20%となる。4WDモデルが約85%を占め、3列シート車は約30%とのこと。意外と3列シート車が売れていると思いました。

新型エクストレイルの販売状況(1月20日現在)
新型エクストレイルの販売状況(1月20日現在)

(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

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