■ホンダeに興味関心を持つのはどんな人なのか?
現段階ではまだ一般に十分に売られている状況ではないので、明確に傾向をいえる状況ではない。ただホンダはターゲットユーザーをおよそ想定し、傘下販売店に提示している。それによると他者と違うこだわりのあるクルマに乗りたい、可愛らしいデザインに引かれる、次世代、未来のクルマに興味関心があるなどを上げている。
既納先に強く推奨する条件としては、オール電化、太陽光パネル設置の戸建て住宅で複数保有ユーザー、ホット客はホンダ車の走りが好きで比較的高額車を保有など。新規客はリーフ、プリウスなど他社ユーザーからの代替えを目指すスタンスである。
ここで紹介している「オール電化、太陽光パネル設置の戸建て複数保有ユーザー」としているのは、これ以外のユーザーには売らないという意味ではなく、あくまで理想の狙いを示している。この条件以外のユーザーでも販売店との相談次第では購入が可能になるともいえる。
傘下ホンダカーズ向けに策定している第1弾のセールスポイント資料を見た限りでは、かなり気合の入った意気込みが感じられる。ただグローバルでの年間生産販売計画1万台に対して国内はわずか1000台であるからあまり期待していないとの受け止め方も伺える。
当面ニーズが見込めるのは中国やヨーロッパであるから、国内はキャパシティとしては二の次にならざるを得ないと見ていることが伺える。国内はハイブリッドカー第一でほかにFCV(燃料電池車)もあるから、これらとの兼ね合いもあり、未来戦略としてEVを位置づけているということであろう。
■現場が明かすホンダe販売のホントのところ
●証言1:首都圏ホンダカーズ営業担当者
ホンダeは、ホンダの技術戦略を具現化するクルマのひとつであり、ライバル他社との対抗するために必要という考え方が基本であり、とりあえず日産に次ぐ2番手として国内に投入したといことであろう。
最初の生産枠は受注済みとなったが、全国で数百台と少ないから当然である。それでも販社にデリバリーできていないのが実情である。最初の受注分は販社のデモカー分が入っているので、一般ユーザーがほとんど成約できていないと見ている。
※編集部注:今回の取材で、正式発売(10月30日)前後に第二期生産分の予約受注が開始される見込みであることがわかった。ホンダeを狙っているユーザーの皆さんは、ぜひともこまめに販売店へ問い合わせてみてほしい。
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