重量の重いミニバンやSUVは?
ミニバンの場合はFF車でもリアタイヤにも荷重がかかっているので、乗員が多いと当然タイヤの負担も大きい。
ミニバン専用タイヤは、一般的にタイヤのケーシング剛性が強化され踏ん張るようになっていて、重心の高いミニバンの安定性を高めるように構造が設計されている。
ミニバンがパンクした場合でもほかのFF車と同様、1本だけ新品交換にするのではなく、各タイヤの摩耗状況を見ながらタイヤローテーションも視野に入れて、左右2本のタイヤ交換するが基本だ。
今流行りのSUVは意外とタイヤへの依存度が少ない。パワフルなエンジンを搭載し、ハンドリングも追求したようなスポーティなグレードはタイヤグリップにもシビアだし、その感触もキチンとドライバーへ伝えてくれる。
しかしタイヤが大きく、グリップ力にも余裕があるため、日常的な走行ペースではタイヤのコンディションによる影響は少ない傾向だ。
またSUVでもFF構造のクルマもあるから、リアタイヤの負担や減り具合は駆動システムによって変わってくる。
タイヤの減り具合の違い程度でABSやESCなどの車両制御デバイスは、支障が出ないようになっているので、そこはあまり意識する必要はない。
しかし、本格的なクロカン4WDが採用するトランスファータイプのパートタイム4WDの場合、5分山以下に減ったタイヤでは外径が異なり、デフへの負担が大きくなるので注意が必要だ。
やはりタイヤの摩耗が進んでいなければタイヤ1本の交換でも問題ないが、摩耗が5分山以下に進んでいたら長距離走行ではデフの温度上昇によるトラブルを防ぐためにも4本の同時交換をお薦めしたい。
もうそろそろスタッドレスタイヤに履き替えるタイミングというのであれば、スタッドレスを履いて、春までにゆっくり考えて夏タイヤを選ぶという手もある。
また雪がそれほど降らない地域で、クルマでウインタースポーツなど寒冷地へのドライブを楽しまないのであれば、オールシーズンタイヤという選択もある。
交換した夏タイヤの保管に困ることはないし、タイヤを使い切れるのでスタッドレスより経済的だ。
もちろん、性能は、夏は夏タイヤ、降雪時や凍結路ではスタッドレスには敵わないが、グリップ力が低い時には用心して、そのぶん、スピードを落として走れば、実用上は問題ない。
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