ラインナップの全面的な刷新、新型レヴォーグ発売開始・カー・オブ・ザ・イヤー受賞、そして2代目BRZの出現など、絶好調・明るい話題に事欠かないスバル。独自路線・技術を貫きながらメインストリームでもあり続ける、そうした意味で唯一無二の存在と言っていい。
そんなスバルの、歴代すべてのクルマたちのなかでいったいどのモデルが「最高」なのか? 自動車評論家5氏に選出してもらった。
単純なお題ではあるが、歴代レガシィ、インプレッサWRXをはじめ、スバル360にサンバーなどなど、ナンバーワンにふさわしいモデルが出揃った。各氏が悩みに悩み抜いた結果はいかに!!?
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※本稿は2020年11月のものです
文/国沢光宏、渡辺陽一郎、清水草一、斎藤 聡、片岡英明、写真/SUBARU、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2020年12月26日号
■今なお最高は4代目レガシィ!(国沢光宏)
歴代モデルナンバーワンは迷うことなく4代目レガシィとしておく。このクルマ、今見ても&乗っても「いいね!」したくなる。
なんたって凝ってます。ボンネットにアルミを使うなど軽量化を行い、最新の安全性も確保しながら重くなりがちなステーションワゴンのターボ4WDで1400kg台前半を実現。
当時のライバルをまったく相手にしなかった走りの実力を含め素晴らしい。「BPを超えるモデルなし」と乗っている人が多いほど。
ナンバーツーはWRCで大暴れした2代目インプレッサGDB後期型「鷹目」としておく。
初期型の「丸目」は熟成不足が目立ったものの、WRCの戦闘力を高めるべく毎年のようにボディやエンジンのモディファイを繰り返した結果、後期型になって圧倒的な完成度を持つに至った。
もちろん成果はハッキリ出て、WRCで大活躍。当時のスバルを駆ったP・ソルベルグは今でも日本で最も人気のあるWRCドライバーです。
GDBをベースにしたSTIのコンプリートカーはどのモデルも超人気なのだけれど、個人的に一番の「よかったな~!」といえばS204となる。
バランス取りした320psのエンジンは高回転まで気持ちいい音と振動(いわゆる振動はないけれどバランスのいいモノが回転している感覚)で素晴らしく官能的。
ハンドリングも文字どおり「意のまま」感を持っており、このクルマをもってして、本当の意味での「人馬一体」だと思う。
4位と5位は少しばかり変化球。スバル360についちゃ今さら書くまでもない。クルマの随所に貧しかった60年前の日本ながら心意気じゃ負けないという精神を感じます。
WRX S4は発売された2014年当時、これほど優れた走りと安全のバランスを持っていたクルマなど世界に存在しなかった。
もうすぐスバルの高性能ターボエンジン車は本当の意味での絶版になるため、新車で買うなら最後のチャンスとなります。
■国沢光宏のスバル オールタイム・ベスト5
・1位…4代目レガシィツーリングワゴン
・2位…2代目インプレッサWRX STi
・3位…S204
・4位…スバル360
・5位…現行型WRX S4
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