■同じ『限定車』でもさまざまな理由が
このほか輸入車も特別仕様車を台数限定で用意することが多い。メルセデスベンツの販売店では以下のように述べた。
「GLCクーペには、マットグレー(艶消し塗装)の特別仕様車を限定100台で設定した。100台ならば希少性も感じられ、特別なクルマという印象も強まる。またマットグレーの色彩は、手入れにもコツが必要で、大量に販売できる一般的な色彩ではない。そこで台数を抑えた。
また装備をシンプルにして価格を下げた特別仕様車を設定することもある。販売に弾みを付けるカンフル剤としては有効だが、長く売るとブランドの安売りになってしまう。そこで販売台数を抑える」。
以上のように販売台数を限定する背景には、さまざまな理由がある。あえて希少性を狙う特別仕様車もあるが、最近はもっと切実な「たくさん売るのは難しい」という理由で台数を抑えることが多い。
台数を限定した特別仕様車などを設定する背景には、クルマ業界の現状も色濃く反映されている。
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