最近は各メーカーともに、環境技術や自動運転への対応を迫られている。その結果、新型車の開発に投入できるコストが以前に比べると相対的に下がった。車種数を抑えて、フルモデルチェンジをおこなう周期も延びている。デザインの進化は以前に比べて安定期に入り、外観の変化が乏しくなったことも影響している。
そこで大切になるのがマイナーチェンジや特別仕様車の設定など、商品力を保つテコ入れだ。改善などを加えずに放置すれば、時間の経過に伴って魅力が下がり、売れ行きも低下していく。
逆に効果的なテコ入れを行うと、売れ行きを大幅に増やすことは無理でも、下降を抑えたり、若干のプラスに転じさせることは可能だ。
定期的な改良で衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備、運転支援機能、燃費などを向上させれば、フルモデルチェンジをしなくても売れ行きを保てる。このテコ入れ方法について、各メーカーの特徴を探りたい。
文/渡辺陽一郎
写真/TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA、SUBARU、MITSUBISHI、SUZUKI、DAIHATSU
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