トヨタbZ4Xの航続距離や動力性能は?
bZ4Xは、ハンドルとタイヤが機械的にはつながっていないため、ハンドルの操作量と関係なくタイヤの切れ角を変えられるステアバイワイヤを採用。ステアバイワイヤの採用により、大きく操舵する際もハンドルの持ち替えが不要になるなどのメリットを持つ。
またAWDシステムはスバルとの共同開発で、素早いレスポンスや高い走破性により安全で楽しい走りを実現するという。といったことが挙げられる。
ただ、スペックに関する発表はないため、航続距離やバッテリー、動力性能、価格などを予想してみた。
●航続距離&バッテリー搭載量
航続距離に関しては「冬場などでもお客様に不便を感じさせない航続距離を確保」と記述されていることから、WLTCモードで400から450kmと予想され、バッテリーは60kWh程度を搭載?
つまりCセグメントのSUVでCセグメントのハッチバックとなるリーフe+並の航続距離を目指すのかもしれない。またバッテリー搭載量は60kWh程度を基本に、使い方に応じて小型化、大型化したものが設定される可能性もある。
●動力性能
モーターはAWDがRAV4 PHVのフロント182馬力、リア54馬力で合計230馬力台とし(リアモーターはさらに強力なものかもしれない?)、2WDが設定される可能性もある。
●価格
こういった次世代エネルギー車を出す際には初代プリウスの215万円から、先代MIRAIが補助金を使うと実質的に550万円程度と、エンジン車やハイブリッドカーと迷える価格としてきたトヨタだけに、bZ4Xも補助金を使った実質的な価格はハリアーハイブリッドなどと迷う400万円台前半からが期待できそうだ。
またbZ4Xとソルテラは2022年年央までにグローバルで発売する計画ということと、トヨタからは日本と中国で生産する予定ということが発表されている(スバルは日本、アメリカ、カナダ、欧州、中国等での販売と公表、生産はどちらもトヨタで行われるのだろうか)。
中国製のbZ4X&ソルテラはバッテリーも中国製になるにせよ、日本製の両車にはエネルギー密度、充電時間、耐久性といった性能の劇的な向上に加えコストダウンも期待できると言われている次世代の全個体電池が搭載される可能性もあるかもしれない。
スバルソルテラはどうなる?
ここまでbZ4Xを中心に見てきたが、bZ4Xとソルテラの違いも気になるところで、筆者個人は次期86&BRZ以上に違いは大きいのではないかと予想している。
というのも先代86&BRZの違いは初期モデルのサスペンションセッティング、後期モデルの見た目を含む空力性能程度だったが、次期86&BRZはエクステリア以上にサスペンションはもちろん、電動パワステをはじめとした各部の制御の違いもあるようで、想像以上に違いは大きいと予想されている。
このあたりを踏まえると、2020年1月に公開されたソルテラのデザインスタディモデルを思い出してもクーペルックというシルエットは変わらないにせよ、スバル顔のフロントマスクやリアビューの違いにより、bZ4Xはハリアーのようなシティ派SUV、ソルテラはフォレスターに通じるアウトドアなどにも似合うアクティブなSUV(ソルテラは公開された写真の背景も自然の中だ)といったイメージを持つのではないだろうか。
ソルテラとbZ4Xのデザインスタディモデルを比べてみると、ボンネットやフェンダー、ピラーなどのデザインは似ているが、フロントマスクやヘッドライトに大きな違いが見られる。コの字型のヘッドライト&左右バンパー、ヘキサゴングリルなど、スバルが掲げている「Dynamic×Solid」がしっかりと表現されていた。
また機能面もサスペンションセッティングに加え、ソフトウェアの多いEVだけにステアリングフィールやレスポンス、AWDなど変えられるところが多数あるのもあり、2台は乗り味も大きく違うということも十分考えられる。
はたして、シンメトリカルAWDというスバルらしさが、ツインモーターEV(AWD)のどの部分に残っていくのか? きっと、EVであってもAWD制御という部分でスバルらしさを出していくだろう。
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