国内自動車メーカー2020年度決算発表!! コロナ禍の国内市場を読み解く


■負け組/三菱:純利益は3223億円の赤字で主力のアセアン含め全体的に回復みられず

2021年度の商品面での取り組みとして新型アウトランダーを4月に北米で販売し、日本にはPHEVを発売すると明らかにした。写真は決算説明会で披露された動画より
決算説明会で明らかにされたラリーアートの復活が三菱再生への足掛かりになってほしい

 三菱の2020年度純利器は3123億円の赤字になった。販売台数は80万1000台だ。2015年度は104万8000台だったから、5年前に比べて24%減った。

 三菱にとって今は商品を入れ替える時期で、セダンは廃止され、RVRも設計が古い。新型アウトランダーは披露された直後だから、好調に売れる商品が少ない。そこにコロナ禍のマイナスも加わった。

 しかし、明るいニュースもある。2021年度黒字化を目指すうえで、中期経営計画の1つとして、当初2022年度日本導入を計画していた新型アウトランダーPHEVを2021年度に前倒しして導入することがアナウンスされた。

 さらに、同社のモータースポーツブランド、ラリーアートの復活を明言。まずは純正アクセサリーの販売から展開していき、将来的にはモータースポーツへの参戦についても検討しているという。

 今後は日産やルノーとの提携に基づいたSUVや電気自動車の充実が期待される。提携関係を生かして合理化を図りながら、いかに三菱らしいスポーツ心を持ったクルマを投入するか、そこも成否を分ける鍵になるだろう。

 つまりほかのメーカーとは違う、三菱ならではのクルマ造りが求められている。デリカD:5の販売規模は小さいが、三菱独自の商品だから、発売から14年を経た今でも堅調に売れている。三菱にとって、デリカD:5のような商品を開発することが一番大切だ。

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