■高速道路での安定性に驚かされたeKクロススペース/eKスペース(松田秀士)
評価が上がった筆頭はeKクロススペース/eKスペースで、ダウンしたのはハリアーとメルセデスベンツBクラスだが……、そのワケとは?
■評価が上がったクルマ…eKクロススペース/eKスペースに刮目!!
以前、ベストカーの高速道路120km/h取材で丸1日eKクロススペース/eKスペースに試乗したのだけれども、驚いたのは高速道路での安定性。
試乗会でも高速道路は走ったけれどもエリアがかぎられているので、大型トラックを追い越す際の横風影響や長い上り坂、下り坂といったさまざまなシチュエーションを試せていなかったことなどから、改めてその評価が上がったというワケ。
特に4WDのeKクロススペースはリアサスがFFと異なり、高速での横風に対する安定性がより高かった。
それとマイパイロットが115km/hまでの設定だったけれども、車線内の中央を維持して走るようアシストしてくれるので横風や路面の外乱にも安心して走行できる。
プジョー2008はさすがに欧州でヒットしているモデルだけあり運転が楽しくて内外デザインもポップだし、とにかく所有して走らせる高揚感がある。国産車にはこの高揚感は何なのか? をもっと考えてほしいと思っちゃう。
2008はEVも含めてトータル10日間ほど広報車を借りて試乗したけど、全幅が1770mmと日本の道路事情にピッタリ。
全高1550mmも駐車場探しがラク。室内スペースも後席に余裕があるし、背もたれを倒せばラゲッジスペースがかなり大きく利便性が高いです。
3気筒1.2Lターボのガソリン車の燃費もよく、EVは市街地でのモーターレスポンスがよく、特に車庫入れなどアリさんのようなアクセルコントロールがとてもスムーズ。これモーターの特性なんだね。一戸建てだったらEVお薦めです。
それとプジョーは2008にも508と同レベルのADAS(運転支援)が装備されていて、高速でのACC+LKA(車線内中央維持)がバツグンにラクチンです。
●評価が上がったクルマ
・三菱 ekクロススペース/ekスペース…登場直後:70点 → 現在:85点
・プジョー2008…登場直後:75点 → 現在:88点
■評価が下がったクルマ…トヨタ ハリアー。今になってみると……?
では評価が下がったのは、まずハリアー。これはねRAV4がよすぎるんですよ。
初めはインテリアも含めて走りも先代よりランクアップしたこと間違いないし、ちょっと輸入車に乗っているようなエグゼクティブ感がたっぷり。
ただ、2度目、3度目と走り込むにしたがってこの走りのテイストってRAV4だよね、とフェイク感が込み上げてくる。
RAV4より高級バージョンなのにフェイク!? ってどうよ? となるワケ。
例えばエアコンのセンター送風口はRAV4には風量個別コントロールダイヤルがあるのにハリアーにはない。夏場は肩口冷えます。
RAV4からオフロード感を取り去り、マルチSUVらしさを重視したんだろうけど、なにか足りない。やるならもっと高級車に仕上げてほしい。
最近のメルセデスは内外デザインが素晴らしい。Bクラスも最初はこのサイズで3列シートを採用したことに注目し、ドライブするとAクラス並みの取り回しなど、日常使いでのウレシイ取り回しに感心した。
しかし、実際3列シートはかなり窮屈ガマン大会。3列目へのアクセスもそれほどよくない。パッケージごともう少し考えてほしいな、メルセデスなんだから。
●評価が下がったクルマ
・トヨタ ハリアー…登場直後:80点 → 現在:70点
・メルセデスベンツ Bクラス…登場直後:85点 → 現在:70点
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