■時間が経つほどヤリスの走りのよさと驚異的な燃費の存在感が大きくなる(清水草)
ヤリスの評価が低かったという清水氏だが、乗るたびにその魅力に引き込まれていったとか。また、アウディA6、アコードの評価にも変化あり!
■評価が上がったクルマ…ヤリスのよさがジワジワきてます!
ここ1~2年にデビューしたクルマで、登場時より自分の評価が上がった代表は、ヤリスだ。
当初はヤリスについて、「デザインとインテリアとパッケージングがダメすぎる!」と思っていた。
ハイブリッドの走りのよさと、想像を絶する燃費にはたまげたけど、デザインとインテリアとパッケージングが悪かったら、実用車として致命的、なはずだった。
でも、時間が経てば経つほど、あの走りのよさと驚異的な燃費の存在感がどんどん大きくなるし、1.5Lガソリン6MTモデルの存在も心に響いてくる。
その一方で、自分が嫌っていた毒虫顔、コンビニ弁当的インテリア、後席の狭さは、どうでもよくなっていった。結局欧州カー・オブ・ザ・イヤーも獲っちゃうし、ヤリスってスゲエ!
アコードもじわじわと評価を上げている。出た時はとにかく地味で、「なにこれ?」って感じだったけど、乗るとまったく欠点のないとってもいいセダンだし、見た目もカッコいいし。
滅多に見かけないけど、たまに見ると、珍しいだけに見とれてしまう。
アウディA6もちょっと似たようなところがある。最初は存在感が希薄に感じたんだけど、乗るとこれがもう凄まじくいいクルマだったんだよ! 今まで体験したことのない、信じられないほどステキな乗り心地で。
その後レクサスLSや新型ベンツSクラスやアウディA8に乗っても、A6が一番! っていう確信が深まって、どんどん評価が上がっていきました。あの巨体にして、四輪操舵で最小回転半径5.2mってのも凄いし。うーん、いつか欲しいもんだ。
●評価が上がったクルマ
・トヨタ ヤリス…登場直後:70点 → 現在:95点
・ホンダ アコード…登場直後:65点 → 現在:85点
・アウディA6…登場直後:75点 → 現在:98点
■評価が下がったクルマ…ホンダeへのリスペクトが下降気味
逆に登場時より評価が下がった代表は、ホンダeだろうか。
ホンダeってなにしろデザインがシンプルでキレイでしょ。インパネもすごく印象的だし、RRのEVっていうのもインパクトあった。
ホンダeを見ちゃったらもう、日産リーフなんて完全に時代遅れ! って思ったけど、数を売る気は最初からないし、乗り味も典型的なEVで、すべてがダイレクトすぎる気もしてきた。
同じく売る気がないEVとしては、マツダのMX-30EVみたいな自然な乗り味のクルマも登場したから、ホンダeへのリスペクトは、どんどん小さくなっている。
同じくホンダのフィットも、当初に比べると存在感が低下している。
出た時は凄くバランスのいいコンパクトカーだと思ったんですよ。それは今でも変わりないけど、キラリと光るものが足りないから、なんとなく忘れつつある。
癒し系のデザインもインテリアも好きなんだけど、じゃ欲しいかって言われたら、そこまではいかない。欲しい! と思わせる個性がなかったんだね。
RAV4も同様。姉妹車のハリアーが出たとたん、ややどうでもいい存在になった。
RAV4って見た目はワイルド系だけど、オンロードでの走りはちっともワイルドじゃなかったから、エレガント系のハリアーのほうが、すべてがしっくりきたんだよね。
●評価が下がったクルマ
・トヨタ RAV4…登場直後:60点 → 現在:55点
・ホンダ フィット…登場直後:80点 → 現在:75点
・ホンダホンダe…登場直後:90点 → 現在:70点
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