トヨタ ルーミー人気上昇中!! 売れ行き再浮上の理由は?

■短期間で開発されたアラもちらほら。新型ソリオの登場で、余計に目立ってきた 

 ただしルーミーは2014年に開発を開始して、2016年に発売したから、開発期間が短かった。プラットフォームはパッソ&ブーンと共通で、背の高いボディによって車両重量は約200kg増えたから、操舵感が曖昧で走行安定性もよくない。燃費を重視したタイヤを装着することもあって乗り心地も粗い。

 エンジンはパッソ&ブーンと共通の直列3気筒1Lで、ボディが重いから登坂路ではパワー不足を感じやすい。ターボなら1.4Lに相当する性能を発揮するが、2000~3000回転のノイズが耳障りに感じる。

ルーミーのインパネ。よくできたクルマであるが、メーターやサブディスプレイの表示機能に、煮詰め不足な部分も。遮音やスイッチの操作感も良くできた今ドキ軽にも劣る部分も目立つ
ルーミーのインパネ。よくできたクルマであるが、メーターやサブディスプレイの表示機能に、煮詰め不足な部分も。遮音やスイッチの操作感も良くできた今ドキ軽にも劣る部分も目立つ

 居住性では後席に注意したい。小さく畳む荷室の機能を重視したので、座り心地は柔軟性が乏しい。積載性、収納性、狭い場所での取りまわし性はいいが、欠点も相応に散見されるので注意したい。ライバル車のソリオと乗り比べると、ルーミーの欠点がわかりやすい。

■ルーミーを選ぶときはコスパに惑わされることなく、機能性も加味して慎重に選びたい

 ルーミーのグレード選びは、衝突被害軽減ブレーキを全車に標準装着したから、価格を抑えたいなら標準ボディのX(155万6500円)でもいい。LEDヘッドランプは6万6000円でオプション装着できる。

 予算に余裕があるなら、推奨度の高いG(174万3500円)を選ぶ。Xに比べて18万7000円高いが、右側スライドドアの電動機能、エアコンのオート機能、充電用USB端子、LEDヘッドランプなどが標準装着されて装備は幅広く充実する。

どのグレードも価格は抑え目で買い得感は高い。しかし、ご自身の使用方法に合わせたグレード選択をするために、ぜひじっくり試乗されることをお勧めする
どのグレードも価格は抑え目で買い得感は高い。しかし、ご自身の使用方法に合わせたグレード選択をするために、ぜひじっくり試乗されることをお勧めする

 試乗して登坂路などでパワー不足を感じた時は、ターボのG-T(186万4500円)も検討する。Gと比べて12万1000円の価格アップは少し割高だが、最大トルクは1.5倍に増強されて、パワー不足を解消する。ルーミーは試乗を入念に行って選んでいただきたい。

【画像ギャラリー】実は単独車名では普通車販売トップのトヨタ「ルーミー」その魅力を見る!!

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