■EVなら4速MTのEVが登場する可能性がある
今後はタイカンのように2速、3速の機械式AT(油圧制御ではない遊星歯車式AT)を採用するEVは登場する可能性は高い。
であれば、平行軸歯車を使った4速MTのEVなども登場しても良さそうなものだ。モーターのトルクをエンジン車並みに小さいものとして、クラッチとシフトレバーを操作して快適に走らせる、そういうEVスポーツが登場する可能性はある。
筆者はMTを操作して運転することがクルマの楽しみにおいて大きな要素だと感じていて、世の中に購入できるMT車が軽トラしかない状態になったなら、迷うことなく軽トラを購入しようと思っている。しかしながら、こんな考えは極めて少数派なのも事実。
マツダロードスターも次世代モデルは電動化されると言われているが、ハイブリッドであればMTは用意されると思うが、その次の世代はEVスポーツとなるのであれば、MTを採用するだろうか?
マツダのM-HYBRIDなどP0タイプのマイルドハイブリッドは、48Vになっても2030年には通用しないだろう。マイルドハイブリッドのアシストでは2030年の燃費基準、2035年の欧州基準をクリアすることはほぼ不可能だ。
フルハイブリッドとMTで2030年規制は何とかクリアできても、2035年に欧州の規制が厳しくなるとMTでは燃費基準が通らない可能性が高い。なので2世代後のロードスター(2035年前後?)が登場するとすれば、EVしかなくMTを採用するかは不透明、というのが筆者の予測だ。
もしMTではなく、ATの2、3速の変速機を搭載するようになっているなら、それはスポーツカーもクルマを操る楽しみが従来とは異なるものへと進化している、ということになるのではないだろうか。
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