■ガソリン満タン、半分では燃費が違う?
ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなるとよく言われているが、確かに、ガソリンを満タンにしたのと、半分だけ入れるのとでは重さが変わってくるから、燃費には影響は出る。特に軽自動車など、燃料タンク容量自体を25~27Lに抑えているのはそういった理由からだ。
例えば、ガソリンタンクが60Lだとすると、レギュラーガソリンの1Lの重さは0.75kgなので、60Lが満タンになると45kg、半分の30Lだと22.5kgとなる。
その差22.5kgがどのくらい燃費が悪化するのか気になるところだが、実は満タンにした場合と半分にした場合とでは、0.84%ほどしか燃費は悪化しないとはいえ、燃費とトコトンよくしたい人は実践してみてはいかがだろうか。
■1㏄あたりの燃料の重さ
軽油/0.80~0.84g
レギュラーガソリン/0.72~0.76g
ハイオクガソリン/0.77~0.78g
※石油連盟のデータより
■レギュラーガソリンの重さ
※1㏄あたり0.75gとした場合
10L/7.5kg
20L/15.0kg
30L/22.5kg
40L/30.0kg
50L/37.5kg
60L/45.0kg
■高速道路で燃費をよくする走らせ方
高速道路を走らせるうえで、無駄なペダル操作を抑えるという点で、一定速度の高速巡航を実現するオートクルーズコントロール(ACC)を使うことは、燃費をよくする走らせ方だ。
JAFホームページより抜粋すると、ACCと燃費数値と題した項目では、「アクセル操作が一定になるACCでは一般的に燃費数値が向上する傾向にあります。JAFユーザーテスト(JAF Mate2014年6月号掲載)では、高速道路でACCを使用した場合と、ACCを使用しない場合で燃費数値を比較測定した結果、ACCを使用すると最大で12%も燃費数値が向上する結果となりました」(出典:JAF)とある。
もちろん、走行した道路状況や天候や走行時刻、ドライバーの運転経験によって数値は変化する
また「JAFユーザーテストの結果からは、ACCを使用するとドライバーのアクセル/ブレーキペダルを操作する時間や回数が減少することにより、ドライバーの運転操作に対する負担が減るだけでなく、それによる燃費向上効果も認められることがわかりました」(出典:JAF)とされている。
上り坂や下り坂の走らせ方によっても燃費に違いが出てくる。「上り坂ではアクセルを一定に踏んでいると次第に速度が落ちてきます。
しかし、速度を保とうとアクセルを踏み増すと、走行抵抗が大きいため燃費が大幅に悪化してしまいます。 速度が落ちるほど加速に要する力が大きくなるので、速度が落ち始める前にアクセルを踏み増しましょう」(出典:JAF)とある。
対して、長い下り勾配にさしかかろうとする場面では、速度をいったん上げて、下りで惰性走行(コースティング)を利用して燃費を稼ぐワザもある。もちろん、これも周囲の交通状況への配慮を必要とする。
■ガソリンスタンドのアプリでクーポン、車検で割引券をゲットする
ガソリン価格を割引してくれる制度を利用するという手もある。クレジットカードはその他の特典を利用したいから、元売り系のカードを作ることに抵抗があるかもしれないが、スマホのアプリならインストールするだけで使えるから手軽だ。
最近はローカルなガソリンスタンド運営会社独自のアプリも登場している。複数のアプリを駆使することをお勧めする。
さらにガソリン価格比較アプリと合わせて駆使することで、地元で常に安いガソリンを見つけて給油するのも手だが、あまり離れたところでは、そもそも燃料の無駄遣いになって相殺されてしまうので気を付けよう。
ガソリンスタンドによっては、車検を任せることでガソリン割引券がもらえるキャンペーンを実施しているところもある。車検の代行費用分の割引を受けられるところもあり、車検の手数料が実質無料になるほどお得な場合もあるのだ。
車検なんてどこに出しても同じと思うドライバーなら、格安車検を謳うユーザー代行車検よりも割引券がもらえるガソリンスタンドに任せたほうがいいだろう。
燃料が高い時には、なるべくクルマを使わないような生活を心がけるのも節約術になる。クルマは短時間での使用を繰り返すことはシビアコンディションとなり、燃費だけでなくオイルやバッテリーにも悪影響を与える。
なるべく、クルマで出掛ける用事をまとめて済ませるようにするといい。また近くの買い物などは、荷物が少ないのであれば自転車やバスなどを使うようにするなど、生活習慣を見直そう。
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