欧州日産の商用車に切り替わることはない
2021年9月、欧州日産は、「NV250」と「e-NV200」の後継モデルとなる新型小型商用車「Nissan Townstar(タウンスター)」を公開した。同時に、NV400とNV300の後継モデルとして、「Interstar(インタースター)」と「Primastar(プリマスター)」も今後導入予定であることも発表している。
日本のキャラバンがすでに9年目を迎えたモデルであることを考えれば、この「Interstar」や「Primastar」を「次期型キャラバンとして日本導入すればよいのでは?」とも思えるが、そうはいかない。
日本市場で販売されている4ナンバーサイズのキャラバンは、全長4695mm×全幅1695mm×全高1990mmとひとまわり小さく、スーパーロングボディ(最長5230mm、車幅1880mm)であっても、Primastarのほうが車幅は76ミリも大きい。ハイエースも4ナンバーサイズは、全幅1700mm以下。もし日本でこのPrimastarを見れば、相当大型なバンに見えるだろう。
日本で活躍しているキャラバンやハイエースは、全幅を1700mm未満におさえながらも、大量の荷物を積載し、しかも最小回転半径はコンパクトカー並(キャラバン、ハイエースとも2WDで5.0m)と、小回り性能に優れている。
このキャラバンやハイエースのサイズ感こそが日本で商用バンとしてもっとも使い勝手のいいサイズ感であり、海外製のバン(しかもルノー開発のOEM車)のおおらかな車幅は、日本市場で受け入れられることは難しい。
やはりキャラバンには、今の姿のまま、時代に沿った進化が望ましい、と考える。
【画像ギャラリー】マイチェンを受けた日産 キャラバンと欧州で導入される新型商用車を画像でチェック!(22枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方