■歴代日本車最高の専用エンジン? LFAの1LR-GEUは不世出のV10で珠玉のフィール
●1LR-GUE(レクサスLFA)
V10 DOHC 4805cc、560ps 48.9kgm
ヤマハの入魂の作
すでに絶版となってしまったけれどレクサスLFA用に作られた4.8L、V10 DOHCは、ヤマハ入魂の作であり、構造も素材もほとんどレース用スペックという日本製エンジンの最高傑作と言ってよかろう。
570psという最高出力ひとつ取っても「凄いですね〜!」。NAエンジンの場合、リッター当たり100psが大きなハードルになってきます。
名機と評される95インテグラのエンジンは8000回転まで回してリッターあたり111ps。なのにLAFときたら4.8Lという大排気量ながら8700回転でリッター当たり119psを引き出す。
スペックだけでなく乗ったら一段と凄い! 当然ながらすべてのパーツの精度を徹底的に追求しているため、振動皆無! レッドゾーン9000回転ながら、レブリミッター稼働は9500回転ですよ! 6000回転くらいから9000回転まで引っ張ったときのフィーリングときたら鳥肌が立つほど気持ちいい!
【ところで……】内燃機関に未来はないの? 水素エンジンは希望の灯にならないのか!?
内燃機関に将来はないのか、と聞かれたら「現時点では予測できないですね」と答えておく。
もちろんガソリンの販売が終了するだろう2050年以降も内燃機関は残るし走らせることだって可能。既存のエンジンすら二酸化炭素から化学合成するEフューエルや、バイオエタノールで走らせられる(どちらもカーボンリサイクル)。水素エンジンというチョイスだって出てくることだろう。
ただ大気中の二酸化炭素を増やさない新世代燃料の1Lあたり単価は、ガソリンより安くならないと思う。一方、電気料金についちゃ悪くて現状維持。家庭用太陽光発電で作った電力を使ってクルマを走らせても、Eフューエルやバイオエタノールより圧倒的にリーズナブルだ。
したがって乗用車はすべて電気自動車になると考えていいと思う。
スポーツモデルならどうだろう? こらもうF1やWRCの将来で決まってくると私は考えます。
F1やWRCがカーボンリサイクル燃料を使った内燃機関になるとすれば、スポーツカーも同じ方向にいく。高額な燃料コストだって趣味性の追求だと考えればまったく気にならない。
逆にF1やWRCまで電気自動車となってしまうと、内燃機関の将来は厳しいと思う。
【画像ギャラリー】まだだ、内燃機関はまだ終わらんよ!! 1車種につき1基の超贅沢な専用エンジン(18枚)画像ギャラリー
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